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カテゴリ:試乗レポート
今日は「水と空気とヴィッツ。」のトヨタヴィッツを試乗します。
ヴィッツは旧スターレットの後継モデルでトヨタの末っ子。 といってもダイハツとの共同開発モデル「パッソ」が出たので一番下ではなくなってしまいましたが。 まずはエクステリアのチェックから。全体のフォルム的には旧ヴィッツ同様のやや前傾姿勢のずんぐりした塊り感のあるカタチ。さらに空気が入ってパンパンになったようなデザインです。ヘッドライトでクルマの表情はかなり決定されるのですが、旧ヴィッツがくりんとした目つきだったのに対し、ややシャープになった印象。 インテリアに目を移すとさすがにトヨタといった感じです。センターメータは継承され、ラウンド感のある造詣はコンパクトカーというよりもちょっとしたスポーツカーの内装のようです。といってもシートは小型車らしいデザインでガシッと体をホールドするというよりも乗りやすさを重視したような設計でしょう。 運転席の位置を合わせた状態でリアシートに座ってみると、膝元にはかなり余裕があります。また後席に2人乗車であれば頭上にも余裕があるのですが、後席に3人乗ろうとすると左右の絞込みの影響で髪の毛が天井についてしまいました。 試乗したのはヴィッツの中では大きいエンジンを積む1.5リッターのRSというグレード。 走り出して意外に感じたのはエンジンが最近のエンジンにしてはガサついた印象だったこと。天下のトヨタですからボトムモデルでも静粛アンドスムーズをやってくるかと思っていたのですが、そういう期待は裏切られたような感じです。エンジン回転の上昇に伴い、エンジン音も室内に進入してくる感じで、それほど官能的なサウンドというわけでもないだけにやや残念です。 パワー、トルクもトップモデルの1.5リッターにしてはやや力不足の印象です。しかしこれらはもしかすると燃費向上のためのエンジン制御のせいかもしれません。ヴィッツの燃料タンクは42リッターしかなく、「タンクが小さいほど燃費に自信あり」と思っている私としてはやはりヴィッツの実用燃費は結構良いのではないかと推察します。 それとセンターメータはあまり視認性が良いようには感じませんでした。助手席のヒトに聞くと違和感なく見やすいということでしたが。 初代ヴィッツはトヨタが欧州に打って出るために本気で作った小型車でしたが、2代目はそのインパクトに比べるとややおとなしい感じです。しかし室内の質感などは格段に向上しており、小型車である前に上質なクルマであることを目指したようなデザインです。燃費も期待できますし、全体としてはこのクラスのトップモデルとなりうる実力をもったクルマでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月06日 23時42分59秒
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