一時期の旬は過ぎたが、
阪神やＴＢＳに対して、非常にシャープな攻撃を仕掛ける
村上ファンド。

彼の頭脳明晰さ、トークの切れ味も含め、
私は彼のファンである。

一点だけ、世間で、誤解が定説となりつつあるようなので、
物申しておきたいのだが、、、、

「彼がやっていることは、所詮、金儲けに過ぎない」

まあこれはよいでしょう。

異論はない。

まあただ、商店街のおやじでも、誰でも、
生きるために、金儲けを日々頑張っているわけであって、

ここに関して、「彼が金儲けをしているからといって、
彼のことを非難する資格など、誰にもない」ことは明白である。

それでも彼のことを非難がましく論評するなら、
それは、ひがみにしか聞こえなくなってしまう。

ただ、ここの部分に関しては、多かれ少なかれ、
そう思っている人も多いようなので、特に今回問題にしたいわけではない。

問題は、もう一つの、もっともらしい定説
「ただ、彼が、金儲けだけをやっているので、
実体経済には、特に影響を与えない」

なるご意見。

個人的に尊敬している評論家の宮崎氏まで、
この間、テレビでそんなことを言ってたので、仰天した！！

ここではっきり言っておきますが、
村上氏が、ただ金儲けだけを考えていたとしても、
資本主義の実体経済には、物凄く好影響があります。

まず、彼が金をたくさん儲けている、ということが、
世間に広くアナウンスされ、
「それなら俺も株をやってみよう」と、個人投資家その他が、
株式市場に貯金を投入する。

わかりやすいところでいえば、これだけでも、
相当な経済効果があります。

ま、難しくいうと、株式市場の活性化、という言葉になるんでしょうか。

他にも、外国のお金を日本に持ってきて投資するなど、
一体、村上氏以外に今の日本で誰ができているでしょうか？

言ってみれば、外国のお金持ちを言い含めて？（笑）
日本の株式市場にお金を投資させているわけですから。


逆はあっても、こういう胸のすくよな日本人は、なかなか居ないでしょう。

そして、日本の株式市場では、「アイデアはあっても、お金がなくて、
事業を起こしたい」といった若手起業家も数多く、自分に投資してくれる
人を待望しているわけですから。

そういう側面を見ようとせず、、、
というか、村上ファンドを知った風にけなす人は、
たぶんそういった側面に気づいていないんでしょうが、

もっともらしいことを言うのは、私は違うと思います。

もっとも、一般の商店街のおっちゃんとか、その類の人たちは、
そんな難しいことはわからない！というスタンスかもしれませんが、

インテリと目されている宮崎氏レベルの人が、
しかも、彼は、村上氏の友人でもあるということですが、

そういう発言をされていたのは、ちょっと驚きました。

ま、賢明なる彼のことですから、今後は、発言を、修正されてくると
踏んでいますが。

それに関連して、、
靖国問題に関しては、テレビで見る限り、
弁護士の橋下氏や、上述の宮崎氏も、参拝賛成派のようです。
（宮崎氏は、若干、以前に比べると、論調もシフトしているようにも
見受けられますが）

二人とも、それ以外のテーマに関しては、
ほぼいつも、非常に鋭く的確な意見を言われているだけに、

ああ、靖国問題というのは、それくらい、奥が深い、
難しいテーマなんだな、という感想を、改めて持つ次第です。

なお、私の目下の一番の心配は、
いよいよアメリカが、「総理の靖国参拝」に、クレームを
つけたとき、小泉総理、（及び安倍次期？総理）は、
どうするのか？ということ。

「内政干渉」と突っぱねることができるのなら、
それこそ喝采を送りますが、それができるかな？

そのときになってあっさり撤退、というのだけは、是非やめて頂きたい。

なんでも、ＮＹポスト紙でも、靖国参拝に批判的な論調の記事が
載ったそうですし、

「そんなことはない」とたかをくくっていたら、
意外と遠くない将来、あるかもしれませんよ、と私は思ってます。

それから、靖国参拝支持派の方がたの、どれくらいが、
一度でも、靖国神社に実際に行かれるか、もしくは、
靖国神社のホームページを、ご覧になったことがあるのか？
一度、聞いてみたいものです。

あの雰囲気に触れて、
「特に偏りのない平和的な雰囲気だ」と思えるのであれば、
私とは、感性が違い過ぎます。

靖国に祀られている９９％の、名もなき戦死者は、
悼まれて然るべきだと思っていますが、

一体あの神社のあの雰囲気の中で、根本的なところですが、
安らかに眠れるのかな？と、私なら思いますし、

私がもし戦死しても、許されるなら、あそこに祀られることは、
願い下げですね。