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カテゴリ:映画
リー・マーヴィンが、モンテ・ウォルシュを演じ、相棒をジャック・パランスが演じ、恋人の娼婦役ジャンヌ・モローと曲者俳優が中心だから通好みといえるが、カメラが際立っていい映画で、撮影デヴィッド・M・ウォルシュとあるが、他にもたくさんの作品があるからMがモンテではなかろうが、そう疑いたいほどの入魂の仕上げである。 中身はカウボーイ人口がぐんぐん減っていく時代、いわばカウボーイの挽歌といっていい作品で、相棒のジャック・パランス(悪役では映画史に残る極め付け殺し屋ウィルソンを演じた「シェーン」('53)がピカイチ)――がカウボーイを廃業し、金物屋の寡婦と結婚、西部の見世物サーカスみたいな口もあるのに、リー・マーヴィンは取り残されてもなおカウボーイにこだわり、収入が安定すれば求婚したいそぶりでジャンヌ・モローを喜ばせたりするがその彼女も病死。 モンテ・ウォルシュよ何処へ行く、というところで終わる淡々とした作品だが、その心境小説風味わいがイケるのである。 もちろんドンパチもあるのだけれども、それも生きていくのにそこまでしなくても、そんなことをする奴は許せない、という己が心情をぶつけるがごとき銃弾で、映画の冒頭とラスト近くに、狼に銃を向けながら撃たないで、ビッグ・ジョーンのお話を馬と交わすいつまでも少年の心を忘れない……と、世間は辛い旅となりますなあ、と言ったような、男なら或る部分身にもつまされるかもしれない、と同時に共感もおおいに!という感じの作品。 「デジタル・シネマ・ダイアリー」 「のほほォ~ん猫暮らし」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 30, 2005 01:48:08 AM
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