|
テーマ:お勧めの本(7217)
カテゴリ:今日読み終えた本
題名:「メロンパンの真実」 著者:東嶋和子 発行:講談社文庫 頁数:328 読みやすさ:3/5 おすすめ度:3/5 メロンパンといえば、菓子パンの中でもあんパンやクリームパンと並んで 王道を行くパンですが、この本は、そのメロンパンがいつ頃から日本にあ るのか?いったいどこが“発祥の地”なのか?といった疑問を奥深く、しか も自分の足とお腹で情報を集め、ストイックなまでにその真実をつきつめて いくドキュメンタリーです。 また、メロンパンだけではなく「日本におけるパン食の歴史」のような事柄 にも触れてあり、大変勉強になります。 それにしても著者の東嶋和子さんの、メロンパンの真実を追い求める執 念と行動力には恐れ入りました。肩書きを見ると「科学ジャーナリスト」だそ うで、普段は生命科学だの医療分野の小難しい技術系の記事を書いてお られる方のようです。しかしこの「メロンパンの真実」では、そんな自分を忘 れたかのようにメロンパンのストーカーになりきっておられました。 普段何気なく眺めたり、時には買って食べたりするメロンパンですが、こ の本を読んでから、メロンパンを見るとつい「おぉ!これは○○のメロンパ ンに近いのかな!?」などと蘊蓄を語りそうになってしまいます。最近ワゴ ン車なんかで移動販売のメロンパンも見かけるようになりましたが、とりあ えず振り返ったり、じっと眺めてしまうようになりました。 メロンパン一つにも様々な歴史や多くの人々の思いが詰まっているもの だなあ!としみじみ思いました。 メロンパンがお好きな方はぜひこの本を読んで、その奥の深さをかみし めながら食べてみてください。ひと味違うメロンパンになることでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日読み終えた本] カテゴリの最新記事
|