「MARTYRS」にモノ申す!
軽いネタバレあり 夕食後のひとときに、一家団欒ホラー映画はいかが?って、今回観たヤツはかなりヤバイと聞いていたので、一人寝室で観賞。昨日返却予定だったから大慌てでね。 「MARTYRS」まんま訳すと”殉教者”ってことになるらしいが、これがとんでもない・・自分、ホラー大好きっす。エログロスプラッター幽霊妖怪邪教集団何でも来~い!S級からZ級まで雑食性っすから。ただ、苦手なのはある。いわゆるスナッフフイルムの類ね、あれはホラー映画でも何でもない。ホラーにはやっぱりファンタジー性がなくっちゃね。それと、設定がホラーであっても、ただひたすら女性にリアルな暴力を振るうだけのもの。ホラー映画って女の子がキャーキャー言いながら殺される醍醐味ってのはあるよ。うん、グッチャグチャに殺されるね。でもホラー映画ではそれは単なる暴力じゃなく、例えばチェーンソーで頭縦割り!とかね。エンターテイメント性がなくっちゃダメ。ファンタジーがなくちゃダメ。はい?頭縦割りがファンタジー?だってマスク被った怪物がチェーンソーもって追いかけてくるんだよ。超自然的・超幻想的だよこのシチュ? マーターズマーターズ価格:3,591円(税込、送料別)で、本題のこの「MARTYRS」監禁されてた女の子がどこからか逃げて来るとこから始まってしばらく観てると、ああ見えないものが見えてる女の子の復讐劇?みたいな感じで。「呪怨」っぽい描写もあって謎解きにワクワクところが後半からガラリと変わって殉教者養成所??ひたすら捕まった女の子への単純な暴力のみが延々描写される。吐き気。 潰れた脳味噌見てもルンルンしてる自分がね。これってホラーなのか?確かに狙いはホラーなんだけどね。あの世を観て来てもらうってのが目的の。でも女性へのリアルな暴力しか描かれない後半はもうこんなもんホラーじゃねえ。オーディオコメンタリーで清水崇(「呪怨」監督)が解説してるって言うので楽しみにしてた映画の出来は素晴らしいのに、後半もっとホラー的演出が出来なかったのか?女の子がリアルチックに大男に拳骨で顔を殴られるの延々見せられる身になってくれ。安心したのは清水監督もその点には否定的だったこと。やっぱりホラーはどんなスプラッターでもエンターテイメント性がなければね。自分にとってホラーとは、どんなに血肉飛び散ろうとも、そこにファンタジーを感じることが出来るから、キャーキャー騒げるエンターテイメント性があるからこそのホラーなので。ホラー的残虐と、単なる暴力で女性を痛めつけるこの映画の残虐性は別物だから。殉教者に仕立て上げてる為には痛みが必要って拳で殴り続けるだけじゃんこれは(後半は)ホラーじゃない。彼女が見て来た本物!のあの世の話を聞いたボスのあのラスト。ま、あれでヨシとするか。二度と観る気はしないし、オススメもしないので、逆に警告代わりとして紹介 男性でこの映画を面白いと思った方、マジで逝ってヨシ。女性の方、この映画を面白いと言った男性とは、絶対結婚するべからず。 ← 口直しに良質なホラー「悪魔のいけにえ」でも観よう( ̄∀ ̄) どこが良質?