水曜夜11時15分から放送、江原啓之さん、美輪明宏さん、国分太一君司会の「オーラの泉」。
今週は中井貴一さんがゲスト。親との関係、俳優という職業について、あまりにも
興味深いお話がつづきましたので、少し詳しくお伝えいたしますね。
中井貴一さん・・・中
江原啓之さん・・・江
美輪明宏さん・・・美
スピリチュアルチェック
☆なりたかった職業は?・・・植木屋
☆自分の中で嫌いな性格は?・・・短気なこと。
☆よく見る夢は?・・・亡くなった父(佐田啓二さん)の前に座って、
何を言っていいかわからない。
☆結婚の決め手・・・一緒に立ち食いそばを食べてくれたこと。
☆霊感はありますか?・・・ある様なない様な。幽霊は見ません。
☆最も大きい人生の転機・・・この仕事(俳優業)についたこと。
「オーラの泉」をご覧になるという中井さん。
この番組で話されていることは不思議だと思いますかとの問いに
「
有神論者、無宗教者で。父がいないので物事を一人で決めることが多く、
右、左どっちかと思っていると何故か答えが出る。だから不思議ではない。」と。
学生時代は運動部。
大学生のとき映画出演の依頼がきたときも、赤面症で人前に立つことなど考えられない、
セリフなど覚えられない、と断ろうとしたところ
「やめます」というのを
何故か
「やります。」と答えてしまい、
人生が二秒で変わったと。
お父さまの
佐田啓二さんは
37歳で亡くなられましたが、日本を代表する
二枚目で有名だった俳優さんだそう。
子どもの頃から、お父さまとは似ていない、二枚目ではないといわれ続け、
自分でもそう思っておられましたが、デビューが決まったとき、お祖母さまが
「よかったね、
俳優の道を選んで」と。
中「4000gもある赤ん坊で、見に来る皆から、元気そうですね、としか言われない。
それでも皆が帰ったあと
『この子、俺の跡取りになるよ。』って。きっと喜んでいるよ、と。」
中井さんは初めて、跡取り、俳優になって欲しいと願われていたことを知り、
「やります」と返事をしたのは、
お父さまが言わせたとしか考えられないそうです。
それでも、俳優で一生食べてゆけるかは不安で、広告代理店など
就職も選択に入っていたということ。
「連合艦隊(1981年)」のデビュー以来、
「ビルマの竪琴」「梟の城」「陰陽師2」、
「壬生義士伝(2002年)」では日本アカデミー主演男優賞を受賞。
現在は、
NHK大河ドラマ「義経」の頼朝でご活躍ですね。
江原さんによると中井さんはかなりの憑依体質で
「その場その場で役に入りこみ、その役に近い人を引き寄せ、
しばらくはその人の気分になる。」とのこと。
中「妻が
『作品によって全然違う』と。自分は普通にしているつもりなのに、
これは言葉では表現できないことで。」
美「
隣の座敷に移るように、何気なく入れるのよね。」
中「自分では切り替えているつもりなのに、
日常生活のリズムも変わってゆくんです。」
役に入ると顔かたちまで変わるのは
『変貌現象』と江原さん。
自分の出すエクトプラズムによって同じ骨格の人なのに、違う顔に見えてくる。
これも超能力なのだそうです。
美「それを持ってる人が、名優と呼ばれる、
『聖なる怪物』って言うの。」
☆『聖なる怪物』
ジャン・コクトーの言葉。
私生活では破天荒でも、偉大な才能を持つ芸術家。
よくみる夢はお父さま。
夢には
「トラウマで見る夢」と
「向うで逢っている夢」があるそう。
美「男の親子は照れくさいの。背を見て育つ、何も言わなくてもわかると、
口に出すのを潔しとしないのよ。」
お父さまが37歳という若さで亡くなったことで、中井さんはご自分も
この歳を越えることはないと思っていたそう。
38歳になったとき、後に奥様になる方がパーティを開き
「よかったね、生きられて。」と言われたとのこと。
美「ずうっと、祈っていたと思うの。37才が過ぎるのを念じ続けていらして、
嬉しくて、神さまに感謝なさったと。」
江「私もそうなんです。親の死んだ年というのは
一つのハードル。
その年を越えると人生が変わる、
新しい人生の始まり。」
美「何故か、男の人だけがそうなんですよ。
オィディプスコンプレックスがあって父親を越えてやろうと思うの、息子は。
父のようにはなるまいとするのと、
父が偉大だからそれを越えてやろうと思うの。
女の人は違うのね。」
☆オィディプス(エディプス)コンプレックス
フロイトの心理学用語。
男の子が無意識に母親に愛着を持ち、父親に敵意を抱く傾向。
美「中井さんはお父さまが日本を代表する二枚目、実績もある俳優だし、
周りからもプレッシャーがあって、それを越えられないのではないかと思われて。
それが生命にも繋がっていたのね。よかったですね。」
明日に続きます。
☆
顔かたちが、作品によってまったく変わってしまう役者の秘密は
こんなところにもあったのですね。
☆親や周囲から受ける影響は、やはりとても大きいのだと。
特に男性が、親によってハードルを設けてしまうという点、面白いと思いました。