公園で刃物を持った人に追いかけられたり、
連れ去り未遂にあう小学生が多発しているため
2005の12月頃、下校時に一緒に歩く「
見守り隊」ができました。
行って下さる方々は回覧でも募集、登録すると、パトロールの腕章と
「
かえるワッペン」が支給され、下校時に一緒に歩くほかに、
小学生が帰宅後に遊びや塾などに行く時間帯に散歩がてらパトロールも。
もちろん、可能な日のみ、週一回でもかまいません。
私はワンコの散歩を兼ねて通学路を歩いています。
先日、地域の集まりで「
見守り隊」を行っている方々のお話を聞く事ができました。
「やんちゃ坊主たちがいるから、時間になるとさあ行こうという気になるね。」
「いろいろな話をできるし、学校で習ったことを話してもらったり、あるく寺子屋かな。」
「地域のグラウンドゴルフ大会、またやってといわれてうれしかった。」
「夫婦二人で、家で顔をつき合わせて引き篭っていたのが、外にでて
孫よりも小さい子供たちと話せるようになれて愉しい。」
「住民同士、顔を合わせる機会が増えたし、高齢の方はわざわざ訪ねなくても
安否がわかるようになった。」などなど。
「1日5人以上の方とおしゃべりすると、認知症防止にもなるそうですね。」とお話しすると、
皆さまのお顔がさらに輝きました。
最初は子供のためと思って始められたことが、今は一緒に歩くのが愉しいと、
ご自分たちの楽しみにもしておられるようです。
この「
見守り隊」の中心になってくださっているのは、
3年ほど前に地域の役員をされた時に頻発する犯罪を目の当たりにして、
子供たちの防犯にとって大人の目が大切であると痛感され、
たった一人でこの活動を始められた方です。
時に学校にまで話をしに行かれたり、
地域の集まりで小学生のお母さまも参加するように促がすなど
いろいろ努めておられましたが、なかなか活動は広がりません。
「どうしてだろうか。」と何度かおっしゃっていたのを
「愉しいことや同じ作業をすることでコミュニケーションをとり、顔見知りになれば、
思いが通じ、徐々に広がってゆくのでは。」とお伝えしたこともありました。
2005年は、地域の中でも全国的にも、いくつか小学生を対象とした事件が起こり、
市でも「
見守り隊」を始めとした活動に注目し、今度は小学校の方から
地域の方の力を得ようという動きが出始めました。
市や学校からの要請ということで、この地域の役員会も腰を上げ、いつもお花の手入れや
地域のイベントでパワーをくださる老人会の方々の協力も得ることができました。
活動が始まってから気づいたことは、この地域以外はまだ動きが活発ではないということ。
役員会でも話がでているようですが、実際に動くとなると二の足を踏んでしまう地域が多いと。
活動を広げようと一生懸命努めてくださった方がいらしたこと、また
三世代に渡る地域のコミュニケーションを深める活動を様ざまに行い、
地域の方同士で一緒に何かを行う機会が多かったことが、功を奏し始めたよう。
お手伝いしてきたことが、またひとつ繋がり花開き広がっているようで嬉しく思っています。
「自分のところにやってきた仕事を引き受け、毎日少しずつ、自分を非利己的にしてゆくこと。
その仕事をしながら、自分が何に促がされているのか、その動機を見つけること。
一生懸命、無心で仕事をしてゆくと動機が見えてくる。
完全に非利己的になった瞬間に、私たちの持つすべての力が結集し、
内に秘められた智慧が、表に現れる。
世の中では思いもかけぬことがあり、生きて様ざまな活動をしてゆくと
いろいろなことを言われることもあるが、それを淡々と受け入れて、OKを出してゆく。
一生ついて回る二極の対立を、
無心の奉仕によって克服してゆくのが、カルマ・ヨガ(行為のヨガ)」
○たった今も、幼稚園のお子様の悲劇が伝えられました。
どうか官民あげて軽んじた理智の力が取り戻されますように○
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☆ 2006年2月17日の日記を再録いたしました。
あれから2年近く。午後、たくさんの方々が歩いてくださることに付随して、
空き巣の発生件数も年間十数件→2件にまで減少。
毎日歩いている方々からは「7キロも痩せた!」「健康になった!」
「子供のためと思っていたけれども、自分のためになっている」などなど。
子供たちもにこにこと話しかけてくれるようになりました。
地域の交流はますます盛んに。
本日はこれから第5回三世代交流グラウンドゴルフ大会です☆
「コミュニティの日記」