山本耕史さん主演の舞台のため西宮に遠征します。
先回の日記にも書きましたけれども、演出の鈴木勝秀さんは
今作の原作者・オスカー・ワイルド、
およびテネシー・ウィリアムズ、エドワード・オールビーを
彼の演劇人生における最重要作家としておられるそう。
これまで山本耕史さん主演のミュージカル(吟遊劇?)で
演出をいくつか拝見させていただいていたのですが、学生時代、
「焼けたトタン屋根の上の猫」の授業をとり、卒論テーマは
「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」だったことも蘇り、
さらに興味をもって観劇に臨めるように思っています。
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を上演されたことから、東西の壁が崩壊した日、
ベルリンの壁崩壊の11.9という数字にご縁のある方々だなと
お見受けしておりましたら、今作の原作中に出てくる唯一の日付、
ドリアンの三十八歳の誕生日の前日も11.9で。西宮での上演開始は
本日、9.11ですので、面白い符号だなと。
もちろん、行き帰りの列車の中では原作を
ドリアン=山本さんに当てて再読するのも愉しみで☆
「肖像画に若き姿を留めた日から年を取ることを止めてしまった
三十代半ばになっても二十歳過ぎにしか見えない美貌の青年貴族」
陰陽合わせて演じ分けられ、かつ美しいという稀有な役者さんが
特にラスト、どのように朽ちゆく男を創られるのか期待をこめて
再びの頁を繰りたいと思います。
上演時間の前後には、神戸の北野通り、大阪は中之島で
洋館、近代建築のある辺りを散策する予定。
このところ少し涼しくなりましたので、きっと快適に歩けることでしょう☆
「山本耕史さんの舞台&映画&ドラマの日記」