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2006年12月09日
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軟らかくて日持ちのしにくいかつおの身を、茹でて?1~2cmの厚さに切っ
たものです。乾燥させるとかつお節ですが、乾燥させないので生節なのでしょ
う。なまりとも言うようです。昨今、かつおは都会でも刺身が出回っています
が、わたしが小さい頃は、初がつおの時期(たたき)を除いて、かつおと言え
ば生節でした。煮付けにしますが、味がしみにくいのか、いがらい感じがして
実はあまり好きではありませんでした。ある程度ほぐした身は、ツナ缶詰とし
て一般的になりましたが、生節はいまだマイナーなままのような気がします。

身に味がしみにくいのなら、醤油を濃くしてもだめです。わたしは、通常の煮
魚よりも醤油を薄めにし、みりんではなく砂糖を利かせて、沸騰させては火を
止め、また沸騰させて……と3回以上煮含めます。生の魚を煮るのではないの
で、厚みを薄くしても煮崩れませんから、薄くできるのならそのほうがいいで
しょう。また、何回も沸騰を繰り返すので、一緒にいちょう切りの大根などを
鍋に入れておけば、同時に煮き上がります。野菜のうまみも生節に移ります。

上方落語の東の旅・煮売屋では「値が高い」といって出てきますが、それほど
にも思いませんし、年中値段が安定していそうなので、他の魚が高いときなど
には重宝です。そういえば、薄い塩味で生節とキャベツ、たまねぎ、大根など
を一緒に煮込めば、ノンオイルのツナ缶と似たような感じになるかな? それ
ぞれがお互いのダシとなり、単独で煮るよりも美味しいものができそうです。





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最終更新日  2006年12月09日 23時46分56秒
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