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2007年07月28日
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白身の魚の昆布締めというと、新鮮な片身を上下2枚の昆布の間に置き、何時
間か置いて塩分とうまみをしみ込ませたお造りのことを言いますが、ねっとり
と糸を引くぐらいに昆布のうまみのしみ込んだ魚は、しょうゆも酢もなくても
充分味わえます。それを即席でしようと思えば、それほど上等でなくていいの
なら、とろろ昆布あえにしてみれば、いかがでしょうか。見た目はお造りには
かないませんが、味は昆布自体もいただく分、しっかりしていると思います。

たとえば鯛の刺身を冊(さく)で買ってきたとして、そのまま片身を1cm弱
の厚みに切って出せば、単なる造りですが、食べる数時間前に、表も裏もとろ
ろ昆布をまんべんなくまぶしておき、しっとり・しんなりしたものを昆布ごと
切って出せば、味わい深い一品になります。もっとお手軽には、買ってきた冊
を薄造りに切って、それを直接とろろ昆布であえます。このときの昆布は、手
でよくちぎって、細かくしておいたほうが、全体に行き渡りやすくなります。

刺身ととろろ昆布の分量はお好みで、ということになりますが、昆布が少なす
ぎると物足りませんので、多いかなと思うぐらいに使って間違いがないでしょ
う。パサパサしているかな、と思えば、盛り分けてから、すし酢1滴ほどを垂
らせばしっとりしますが、それもお好みでどうぞ。刺身(造り)という範疇を
離れて、生魚を使った一品ということであれば、それもいいかもしれません。
わが家は、買ってくる鯛の身が薄いので、よくこうしてごまかします(^_^;)。





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最終更新日  2007年07月29日 01時19分36秒
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