本場・博多に暮らした１年２か月の間に「とんこつラーメン」を書かなかった
のは、ほとんど食べなかったからであります(^_^;)。飲んだ後はどうしても、
食べ慣れたうどんが良いので、つい24時間営業のチェーン店の「ウ＊スト」に
行ったりするわけですが…。でも、最後の頃には川端商店街の、これも24時間
営業のラーメン屋さんにも行ったりしました。何よりここは１杯290円という安
さが魅力だったのですが、慣れてくると「硬めん」を注文するようになり…。

しょうゆラーメンやみそラーメンに比べ、汁が白濁しているとんこつラーメン
は、脂分が多いように思いますが、白濁しているというのは牛乳などと同じく
脂肪が微粒子になって水と共存している状態なので、スープ自体は脂っこくな
いです。ただし表面に水と溶け合わない油が浮いているようなスープは、脂っ
こいです。脂分はうまみ・甘みなので、コクがあり、カロリーは高いのでしょ
うが、舌触りは滑らかで、腹もちも良く、豚ガラからのダシも効いています。

家で、市販のたれで、とんこつラーメンを食べてみました。本場では普通の麺
よりも「硬めん」、さらに茹で時間の短い「バリ硬」「粉落とし」などが好ま
れますが、子たちには普通に茹でました。麺は久留米、長浜などで主流の細手
の麺。トッピングはすりごまと紅しょうが。博多から転勤した東京で、何度か
「博多ラーメン」を食べましたが、テーブルに紅しょうがが置いていないこと
がしょっちゅうあり、がっかりしたことがあります。めったに食べない博多ラ
ーメンながら、いつのまにか流儀が身に付いてしまっていたのですね(^_^;)。