※2024/3/14追記
本件パブコメの募集期間:2023年7月3日~8月2日23時59分(経済産業省)
提出総数:53件
●結果・意見概要/2023年11月2日公表
エネ庁の「核のゴミ」に関するパブリックコメント
経済産業省・資源エネルギー庁の「電力・ガス事業部」では、「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する『文献調査段階の評価の考え方(案)』に対する意見募集」を実施しています(7月3日~8月2日)。
(リンク)
●提出フォーム・資料
●文献調査段階の評価の考え方(案)
●(参考1)経産省のリリース(7月3日)
●(参考2)NUMOが実施している「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する対話型全国説明会」
(NUMO:原子力発電環境整備機構)
「パブリックコメントって何?」という方は、下記リンクをご覧下さい。
(リンク/吉良よし子参議院議員事務所での、2022年1月14日の総務省レクに基づく)
●パブリックコメント(意見公募手続き)とは?~総務省からのレク~
「高レベル放射性廃棄物」とは、要するに「核のゴミ」です。
2023年7月現在、北海道の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村で、処分場の候補地となり得るかどうか、文献調査が進められています。
私は、核発電(原子力発電)を推進する人達が、それによって生じる「核のゴミ」を自らの責任で引き受けようとしないことに以前から腹が立っていました。
今回のパブコメは良い機会なので、その思いを込めて意見を提出しました。
私と同じ意見にするかどうかはともかく、選挙と同様の公的チャネルですから、当ブログをお読みの皆様にも、提出を呼びかけるものです。
尚、提出する際には上記の提出フォームのリンクをクリックし、「意見募集要領(提出先を含む)」のPDFをダウンロードした上で、画面下の「意見募集要領(提出先を含む)を確認しました」にチェックを入れ、右下の「意見入力へ」をクリックして下さい。
意見を記入する際には、予め、ワード等で意見の文章を書いておいて、コピペした方が良いかも知れません。
以下、私が「今回のパブコメに私が提出した意見」を掲載します。
====私が提出した意見====
ワーキンググループの委員長・委員の皆様、並びに資源エネルギー庁の事務局の皆様、これまでの議論・検討、お疲れ様です。
とりまとめられた「文献調査の考え方・案」について、意見を送らせて頂きます。
「はじめに」以降、29頁までの本文は拝読しました。
様々角度から「考え方」について検討を重ねられていますが、技術的要件・自然条件は考慮せず、「社会的責任」に基づいた「社会的要件」のみの、シンプルな構成にすべきと考えます。
過去の自然現象をどれだけ調べても、人間が把握できることは限られます。未来の自然現象も完全な予測は不可能です。どのような条件でどのような地域・地層を選定しても、高レベル放射性廃棄物が漏洩・拡散する可能性は否定できません。漏洩・拡散のリスクをゼロにはできないのですから、選定に関して時間とコストをかけるのはリソースの無駄遣いです。
原子力発電(核発電)を国策として推進する人達の社会的責任のみを選定の基準にすれば、そのようなリソースの無駄遣いは避けられます。具体的には、歴代、そして今後の、内閣総理大臣・経済産業大臣の地元選挙区を最終処分場として選定するよう義務付ける法案を提言すべきです。国策として原子力の利活用を進めているのですから、行政のトップ・所管省庁のトップとして、地元の選挙区で引き受けるよう有権者を説得するのは、社会的に当然の義務でしょう。
現時点では、広島市(岸田文雄内閣総理大臣を選出した広島県第1区)、明石市・淡路市・洲本市・南あわじ市(西村康稔経産大臣を選出した兵庫県第9区)が該当するので、資源エネルギー庁は、早急に、それらの自治体への説明準備を開始して下さい。
ワーキンググループは、高レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定にあたって「行政の責任者の社会的責任」のみを基準とした新たな考え方をまとめるよう、速やかに議論のやり直しを開始すべきです。
尚、この意見は全て私個人のものであり、他の如何なる組織・個人とも関係の無い事をお断りしておきます。
宜しくご査収下さい。
====意見、ここまで====
↓ 提出時の画面(一部加工)
春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)