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紅影勇輝の~遥かなる地平へ~

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紅影勇輝

紅影勇輝

2005/06/08
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※「遥かなるバカ伝説シリーズ」をまだお読みになっていない方は、以下も併せてお読み下さい。

<遥かなるバカ、幼馴染のケロ>

<遥かなるバカ道~ケロ師範とガッツ石松先生の比較論>

<続・遥かなるバカ伝説~ウンコもらした時の話~>









最近「プロジェクトX」のビデオにハマっている著者の紅影勇輝が、



「俺もあの気分を味わいたい!!」



と思ってしまったことにより、

本日は、




●「プロジェクトF」




というパロディ版をお送りすることと相成りました。

ちなみに、この「プロジェクトF」の「F」とは、「Fishing」のことであり、

小学校低学年の頃にやった「釣りプロジェクト」のことを描いております。

では、期待せずにどうぞ!!

























これは、ある男たちの
遥かなる挑戦の物語である。




















(中島みゆきの「地上の星」がバックに流れる)


風の中のスバル~♪砂の中の銀河~♪

みんなドコへ行った~♪見守られることもなく~♪


















●川辺で繰り広げられた、地獄の戦い
























●窓際席だった小学生3人組

































●運命のミミズ探し





































●大人たちに不可能だと罵られた





































●男たちが起こした奇跡の行方

































「川の主を釣り上げろ」

~世界を驚かせたバカ達の2日間~
















小学3年の頃の紅影勇輝、

彼は「ユッキー」と呼ばれていた。


ユッキーはその日、いつものメンバー3人と、近所の川べりで遊んでいた。

彼より一つ年上のサッカー部の先輩でありキャプテンだった「マーボ」、

彼がこの日、地面に落ちていた




●針金




を見つけた。


そして、3人目のメンバー、

遥かなるバカで知られる「ケロ」がこう提案した。









「それで釣りをしようぜ!!」





「いいね!!」


ユッキーとマーボは、すかさずそれに同意した。

ターゲットは「川の主」。









運命の「プロジェクトF」、始動の瞬間である。
















<紅影勇輝による当時の回想>

「ええ、暇だったんです。

僕らは、あり得ないくらいに暇でした。

そこで思いついたのが、この「プロジェクトF」だったんですね。

それが後にあんな感動的な結末を迎えることになるとは、

この時はまだ予想だにしていませんでしたよ。」


















「でも、エサがないぞ」




マーボが冷静に言った。

それに対し、テンションの上がっているユッキーが声を荒げた。




「ミミズだ!!向こうに転がっているブロックの裏にはミミズが一杯いるはずだ!!」





彼らは、駐車場の裏手にあるブロックを転がし、ミミズを探すことにした。

片っ端から、ブロックをひっくり返した。

時には、土を掘り返したりもした。


サンボマスターのようなロックな汗が、彼らの額を激しく伝っていた。



















いない!!




ミミズは全くいなかった。

季節は夏。地面は、太陽光で激しく乾燥していた。

ブロックの裏側の土は、じめじめしているからミミズがわんさかいるかと思いきや、

ダンゴ虫やムカデ、ゴキブリなどの姿しかなかった。

ケロが小声で言った。

















「最初からこんなの、無理があったんだ・・・」












それを聞いたユッキーは、ケロを本気のグーで殴った。

ユッキーは、言った。


























2005-05-09 02:19:26

「お前が言うな」






釣りを提案したのは他でもないケロだ。

ユッキーは、ケロのその無責任な発言に怒りが込み上げていた。














<ケロによる当時の回想>

「怖かったですねぇ・・・。

あいつ目がマジなんですもん。こっちは間を持たそうとして言ってるのに、

殴ることないと思いません?ねぇ、君もそう思うでしょ?

ね?ね?ねぇってば!!」
















「こいつじゃ話にならん」




そう思ったユッキーは、サッカーでも頼りがいのあるリーダーっぷりを発揮しているマーボに、

「どうしようか・・・」という意味を込めたアイコンタクトを送った。

そして、

マーボは、サッカーの試合の時のような鋭く自信に満ちた眼差しで、

言った。




























「俺は、存在感のある女優さんになりたい」










聞いてない。

そんなことは一切、誰も聞いてはいない。

存在感があるとかないとか、それ以前に女優って・・・。

百歩譲って今のアイコンタクトが、


「あなたの将来の夢は?」


という意味だったとしても、

その回答は適切さに欠ける。



サッカーでは、アイコンタクトのミスは失点に繋がってくる。

セルジオ越後もこのプレーにはかなり激怒したはずだ。



当然、誰もマーボの発言にはツッコまず、

ミミズ探しは暗黙のうちに続けられた。



「独り言だ」



とマーボはボソッと静かに呟いた。




















<マーボによる当時の回想>

「いやぁ、決まったと思ったんですけどね、あのフレーズは。

サッカーで言えば、ゴールポストに嫌われましたよね。

でも、あいつら無視することはないですよね。

まぁ、一応言い訳するとね、

当時、俺の中で流行ってたんですよ、このフレーズ。

マイブームだったの」

























日も暮れかけた頃、ユッキーが叫んだ。





「いたぞ!!」





ユッキーの手には、細々としたミミズが一匹、天高く掲げられていた。

みんなの士気が一気に高まったのを感じていた。

マーボは思った。























「これなら、いける!!」












ユッキーとマーボは、固く握手を交わした。

もう、辺りも暗くなっている。そろそろ早く仕掛けを作って明日に備えたい。

ユッキーは、とりあえず落ちていた紐に針金をくくりつけて仕掛けを作った。

その時、











「おい、バカ!!」







マーボが叫んだ。

ビクッとしたユッキーが振り返ると、

ケロがミミズに向けてションベン引っ掛けて遊んでいた。

睨んでいるユッキーに気づき、

ケロは言った。

















「だって、我慢したら体に毒ですから・・・」









そういう問題ではない。

問題は、何故、せっかくのミミズに貴様の汚物を引っ掛けておるのかということだ。

ユッキーはそう思っていたが、時間がないので気にせずに作業を進めた。

古来からの言い伝え通り、彼のチンコがパンパンに腫れてくれることだけを神に祈った。





仕掛けが完成し、ケロがションベン臭いミミズを針に括り付けた。

「ばっちぃ、ばっちぃ」と絶えず連呼する様が、何ともバカだった。

それを、落ちていた長い棒に繋いで完成。

完成した仕掛けを川辺にとまっているイカダに結んで、

「川の主」を釣り上げる為の準備は整った。



もう完全に日は沈んでいた。

この日は家に帰ることにして、3人は明日の釣果を待つこととなった・・・。





<「遥かなるバカ伝説・後編」へ続く!!>



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P.S サッカー日本代表、W杯出場マジおめでとう!!






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Last updated  2005/06/09 03:36:26 PM
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