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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2016年04月08日
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カテゴリ:ジャズ



このほど発掘されたゲッツとジルベルトのキーストン・コーナーでの1976年のライブ盤を聴く。
この組み合わせはベスト・セラーであり、名盤として知られるスタジオ録音(1963)の続編みたいな位置づけだと思う。
個人的には音楽的にはそれほどの名盤とは思っていないが、歴史的な価値はあると思う。
今回の録音は、1976年としては極めて録音が悪い。
プライベート録音だろうが、時々テープヒスが盛大に聞こえることもある。
録音の悪さをつきぬけていい音楽が聞こえてくる、というほどのものでもない。
ジルベルトの歌は全盛期なのだろうが、そこらへんの田舎のとっつぁんが歌う鼻歌のような素朴さがある。
ジルベルトが歌がうまいかどうかは議論があるだろうが、個人的には全くうまいとは思わない。
唄というよりつぶやきに近い。
ゲッツのテナーも出番が少なく、かなりワイルド(荒っぽいともいう)なので、ボサノヴァの味わいにはあまりあっていない。
ビリー・ハートのドラムスもうるさい。
スタジオ録音を参考までに聴いてみた。
CDがあるはずなのだが、どこにあるかわからないのでアナログ盤を聴いてみた。
ゲッツのサウンドはスカスカで、今回の録音のようなワイルドなサウンドではないところが、ボサノヴァにはよくあっている。
ジルベルトの歌も端正で、ライブ盤とは大違いだ。
またヴァーブ版ではアスドラッド・ジルベルトが参加しているのが大きいことが分かる。
言ってみれば、そっけないジルベルトの歌に潤いを与えているのが、アストラッドのヴォーカルであることがよく分かる。
それに、ジョビンのピアノがシンプルなのに実に味わい深い。
結局、今回のライブ盤を聴いてオリジナルの良さがよく分かるという、皮肉な結果になってしまった。
埋もれている録音というのは、埋もれている理由があるわけで、知られざる大名盤なら、世の中がほっとくわけがないのだ。


Getz/Gilberto '76(Resonance Record HCD-2021)

1.Spoken introduction
2.E'Preciso Perdoar
3.Aguas de Marsos
4.Retrato Em Branco E Preto
5.Samba da Minha Terra
6.Chega de Saudade
7.Rosa Morena
8.Eu Vim Da Bahia
9.João Marcelo
10.Doralice
11.Morena Boca de Ouro
12.Um Abrason No Bonfa
13.E Preciso Perdoar (Encore)

João Gilberto (vo, g)
Stan Getz (ts)
Joanne Brackeen (p)
Clint Houston (b)
Billy Hart (ds)
Recorded Live at Keystone Corner,San Francisoco May 11-16,1976










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Last updated  2016年04月08日 21時47分37秒
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