Wynton Marsalis:Magic Hour
どっしりとしたベースに導かれ、カリフォルニアのどこまでも続くような、青い空の中を(行ったことないけど)、これまたどこまでも突き抜けていくような、ダイアン・リーブスの歌で始まる、ウイントン・マルサリスのブルーノート移籍第一作目。これを聴くと、ダイアン・リーブスの大口(見たことないけど)を想像してしまうのは、私だけでしょうか。ということで、3回目にしてやっと音楽の話題になりました。最近、車の中でこのCDをよく聞いているので、今日はこのCDについての感想を一言。ボーカルに、ダイアン・リーブスとボビー・マクファーリンをフィーチャーしたアルバムです。プロデューサーはデルフィーヨ・マルサリス。批評では結構評判になっているようです。個人的には何度聞いてもいまいち、フィットしません。彼は好きなことをやって幸福なんでしょうけれど、それが聞き手にとっても幸福か、と言われれば、??という感じになってしまいます。5曲目の『big fat hen』はドラムをフィーチャーした曲ですが、あまり面白くありません。個人的にはこの中では7曲めの『sophie rose-rosalee』が結構気に入っていいます。通常イメージされるジャズという感じが、ほっとさせるからかもしれません。最後の表題曲は接続曲のような曲で、ちょっと遊びすぎの様な気がします。特にハイノートをスラーでつないでいる部分なんか、吹いている方は面白いかもしれませんが、聞く方はどうもなと思ってしまいます。ということで、否定的な感想になってしまいましたが、個人的な好みを除外すれば完成度は高い部類だと思います。余談ですが、少し前まで、題名を『music hour』と思っていました。こういうことって、結構ありますよね。気づかないうちに、シチュエーションによっては、とんでもない大恥をかく場合があるので、恥をかかないですんでやれやれです。なお、本CDはアメリカ版です。国内版はあの憎きCCCDなので、いやな方はアメリカ版をどうぞ。Wynton Marsalis:Magic Hour(Blue Note 724359171722)1.Feeling of Jazz2.You and Me3.Free to Be4.Baby, I Love You5.Big Fat Hen6.Skipping7.Sophie Rose-Rosalee8.Magic HourPersonel:Wynton Marsalis(tp) Eric Lewis(p) Carlos Henriquez(b)Ali Jackson(b) Dian reeves,Bobby Mcferrin(vo)recorded june 6&7 ,2003