カテゴリ:塩パワー
Aさんは45歳サラリーマン。会社の健康診断で高血圧を指摘されました。
医師からは塩分の制限をいいわたされました。 好きな酒の肴の塩辛や明太子はやめる。麺類の汁は残す。 漬物はやめてサラダにする。薄味の味噌汁・・・・などなど。 「高血圧が長く続くと将来脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、 腎臓病などにかかりやすいから、今のうちに減食を実行して、 そういう生活習慣病を予防することが大切だ」 と言われました。 さて、毎月一回の検診の結果は、というと? 血圧は下がるどころか上昇傾向にありました。 さらに体重も増えていきました。(ピークで70kg、170cm) それだけではありません。空腹時血糖値が120ml/dl(正常値50~109)、 HbA1cが6.4%(正常値3.5~5.8)となってしまいました。 そこで今度は減塩に加えて、カロリー制限された糖尿病食を 食べることになってしまいました。栄養士からもらった マニュアル通りに奥さんに作ってもらいました。 減塩+低カロリー食を続けて半年後には、幼少時にかかったことの ある喘息の発作が出るようになってしまいました。 さらに3ヶ月後には、やる気がしない、熟睡できない、 午前中特に調子が悪い、ということで神経内科を受診したところ、 うつ病と診断されて、投薬を受けることになりました。 こんな状態になって初めてイシハラクリニックを訪れました。 体温を計って35.7度と低体温。 以下が石原結実医師の指示です。 「塩分は、体を温める作用があるので、今のように暖房設備の なかった昔、東北地方の人々がうんと食べていたのです。 ところがあなたは塩分を制限したので、体温が下がり、種々の 症状や病気が出現したと言ってもよいでしょう。 体温が下がると、体のエネルギー源である糖分の燃焼が悪くなって 糖分が血液中の残った状態が『糖尿病』です。『うつ』は "心のカゼ"ともいわれますし、体温・気温が低い午前中には 調子が悪く、体温・気温とも上昇してくる午後には、症状が 軽くなることを考えても、低体温の病気であることがわかります。 喘息も、漢方でいうと『冷え』と水分(過剰)からくる病気です。 塩分を制限しても血圧が下がらないのは、あなたの高血圧は 塩分摂取の量とはまったく関係のない高血圧だからです。 そういう人は、むしろ塩分をしっかり摂ったほうが血圧が 下がるかもしれません。なぜなら、塩分をしっかり摂れば 体が温まり、その結果、血管も拡張して血流もよくなるからです。 摂りたいだけ、塩分のきいた食べ物を摂ること。ただし、 体内に余計な水分と塩分をためないように、入浴やサウナ、 ウォーキングなどで発汗したり、塩分を体外へ追い出す作用の あるカリウムを含むリンゴを、毎日一個は必ず食べるように すること。」 その結果、体温が初めの1ヶ月は毎週0.2度~0.3度上昇していきました。 気力や体力も充実してきました。 さらに排尿や排便も良くなりました。そうして2ヶ月後には、 血圧140/86mmHg、体重65kg、血糖値106、HbA1cが5.8%と改善し、 喘息の発作もおこらなくなりました。 石原医師は次のことも述べています。 「ここ40年間、日本人の脳裏に『塩分は悪い!』と克明に 焼き付けるほどの大成功をおさめた減塩運動の『成果』は、 高血圧症の患者が、むしろ増加(3500万人)したという 皮肉な事実です。そして高脂血症が3200万人、予備軍も含めて 糖尿病が1600万人、痛風が800万人。」 「東北地方の人々の高血圧は、寒さが原因だったのかもしれません。 運動して体温が上がり、血管が拡張すると血圧が低下する 傾向にありますが、東北の人々は、冬は豪雪のため、 家の中で閉じ込められがちで運動や肉体労働がままならず、 血圧を上げていたのかもしれません。 それを一概に、『高血圧=塩分摂取の過剰』と、短絡的に 結論づけ、その結果、全国的に減塩運動が展開され、 日本人の一億総低体温化を招いてしまいました。 低体温化は免疫力を低下させ、ガンをはじめ、生活習慣病や 難病・奇病が蔓延する大きな要因になったのです。」 【出典】 「塩」をしっかり摂れば、病気は治る 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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