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ヘンリーの国際関係学

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December 10, 2004
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日本人は、海外が好きだ。
なんとなくそう思う。僕も英国に居る訳だから例外ではない、と思う。

ボランティアする人は、まず海外に行こうとする。
なんとなくそう思う。僕も日本ならしたくないけど、海外ならしてみたい、と幾度と無く思った。

なんでなのかはわからんけど、「格好いいから」かもしれない。
「日本は豊かだから、日本で困っている人なんて助けようとしなくても何とか生きていける」っていう算段かもしれない。

今回のコラムは、そんな「世界に羽ばたこうとする人」を非難しようなんて思ってない。
「海外志向」の人には、ちょっと深呼吸して欲しいなぁって思って書いてみただけだ。
自分への戒めも込めてね。

ここでまず紹介するのは経済の話。嫌いな人もいると思うが我慢して読んでみよう!

執筆当時、「円安ドル高」なんです。
これは日本政府と日銀が円安を加速するために、外国為替市場で円を売ってドルを買う大規模な「押し上げ介入」というものをしているから。
為替市場に巨額な円を供給すれば、円高の動きを食い止められます。だから、政府は巨額な借金をしながら大量のアメリカ国債を買って、為替市場に円を供給しているんです(ここで言う「借金」とは、「国債を発行すること」で、正確に言うと国債の一種である政府短期証券〔外国為替資金証券〕を発行して金融市場から円資金を借りることを意味する)。
つまり、解り易く言うと、日本が円を放出します。そうすれば、過剰気味になって円の価格は下がるよね「放出」ってのは、具体的には「アメリカ国債を買う」って事です。その買うお金がどこから来るのかっていうと「国債」を発行して手に入れるんです。

なぜ円高に歯止めをかけるのか。
うん、これは輸出主導で日本の景気回復を図る狙いと共に、アメリカの景気もよくすることができるから。
米国債を購入することでアメリカは財政赤字を穴埋めできるんだ。財政赤字は長期金利アップの原因となるけど、日本政府という素敵な(米国債の)買い手が居るために、巨額な資金がアメリカに流れ込んで、アメリカの長期金利が低く抑えられているって訳だ。これによって、アメリカはどんどん国債を発行できるし、米企業は安心して低金利の借金で設備投資ができるですって。

さて、この「支援」に幾らかかっているのか知ってますか?
1999年は7.6兆円だったのが、2003年で20兆円(貿易黒字のほぼ2倍)、2004年は2月までで10.5兆円であり、今後数年で150兆円を超えるのではないか、といわれています。

日本はこんなに惜しげもなくお金を「使って」いるんです。
…いや、正確に言うと「貸している」んだよね。「使う」のは米政府だから。
「アメリカが戦争しながらも減税を行い、政府機能も拡大する「ブッシュノミクス」が可能なのは、日本が気前よく金を貸すお陰」(『Newsweek』)なんですよ。


「日本政府は国内で歳出を抑えているのに、海外では何十兆円もの金を平気で投じている」(『Newsweek』)
「2002年末2.5兆円規模の先行減税をまとめ切れなかった小泉内閣が、米国の減税策の支援のためには100兆円もの予算を用意しているのは皮肉なことである」(竹森教授)

こうなってしまう原因は「日本の政治システムの構造にある」と竹森教授は指摘します。
「(現在のような)為替政策は谷垣財務相と福井日銀総裁の2人だけの相談で実行できるのに対して、日本国内向けの財政刺激策となると国会の審議が必要となる。しかし、国会でそうした議論を始めたら『ばらまき政治』という旧態依然とした日本の政治体質からして『パンドラの箱』を開けることになりかねない」らしい。
でも、「介入のリスクは最終的に国民へ」と行き着くんだよね。


まず考えて欲しいのは、「日本からアメリカ批判することが効果的かどうか」という点です。
考え方次第では、日本がイラク戦争の資金提供者、支援者ですよね。こういった点を見過ごしながら、戦争反対デモに参加するよりも、もっと身近な努力ができるんじゃないかな、って思うんです。少なくとも小泉首相は、ブッシュ大統領より僕らの意見は聞いてくれます。選挙権があるからね。

毎日新聞から。
「日本外交がアメリカ外交や国際政治に及ぼしうる影響は恐らく多くの日本人が漠然と考えているほど大きくはない。だが、憲法をはじめとする国内立法の修正や整備は我々自身の手に委ねられている」。
これは憲法問題だけにいえるもんじゃないはず。


次に考えて欲しいのは、「世界のために何かをするかは重要だけど、そこで終わるのではなく、いかに日本でフィードバックすることの方が重要ではないのか」という点です。

こう考えたのは「神戸新聞の会社説明会」の僕の質問の後の記者さんの答えがあったから。
政治面(東京)、国際面については、神戸新聞は地方紙なので「通信社」等から記事をもらう訳ですが、「どうやって神戸新聞の記者の意見を出すのか」って聞いたんです。
記者って事実だけでなく私論を述べたり出来るからね。
そしたら、「どうやって神戸とつなげて報道することができるか」を考えて記事にする、とのこと。
正直感服しました。感動しました。
それは「遠い世界で政治を語る」のではなく、「身近なものとして政治を語る」ということができ、そして「住民にメッセージが届く、というマスメディアにとって一番重要なことができるじゃないか!」という事だと思ったからです。
いつぞやも書いたかもしれませんが「メッセージで大切なのは、そのメッセージが『正しい』ことよりもむしろ『聞き手に届くこと』」だと僕は思っています。
だから、この意見はすごく心を揺り動かしました。


僕は海外志向の人を非難しません。だって、すっごく良いことだと思うもん。
僕はデモでブッシュ批判してる人を非難しません。だって、行動することってすごい大事だもん。

だけど、ちょっと周りを見れば、日本の中にだって困っている人は居るし、やりたいことをもっとうまくできる方法ってあると思う。身近な所から変えられることがあると思う。
ひと休みして、深呼吸をしてみて欲しいなぁ。
…なんて、ちょっと偉そうかしら。

【参考】
「なるほど経済『30兆円』巨額為替介入の功罪」『読売新聞』2004年3月11日付。
竹森俊平 慶大教授「<地球を読む>積極の日米 消極の欧」『読売新聞』2004年4月11日付。
ピーター・タスカ「日米が突き進む『金融心中』への道」『Newsweek日本版』2004年2月11日号。
村田晃嗣 同志社大教授・国際政治「<論点>憲法の想定外の事態」『毎日新聞』2004年2月23日付。
内田樹『子どもは判ってくれない』洋泉社、2003年。





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Last updated  December 20, 2004 08:30:49 PM
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