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楽天・日記 by はやし浩司

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2009年07月31日
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カテゴリ:夫婦の問題
【ある夫婦の問題】

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東北のある県にお住まいの、TRさん(男性)より、
夫婦の問題についての相談がありました。

それについて、考えてみたいと思います。

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【TRさんより、はやし浩司へ】

お忙しいところ申し訳ございません。

今家の中は妻と娘の問題で騒然、混沌としておりどう解決していけばいいかわからない状態です。先生のお知恵をいただき何とか解決の糸口を見つる事が出来ればと思っています。宜しくお願いします。

妻とは職場結婚し20年経ちます。私は整形外科医師で、妻は元看護師です(結婚と同時に退職)。結婚当初から気に入らないことがあると、1週間でも口を利かなくなり私を無視するところがありました。離婚を匂わせる発言も数回ありました。私はどちらかと言うと家族の絆・連帯を重んじたいほうで、家内にはそれも重荷になっていたようです。

1年3か月前ちょっとしたことで家内が激高し、それ以来寝室は別で、家庭内別居の状態が続いています。元々お互いにセックスレスだったこともあり、今は家内に触れただけで大声を上げて嫌がるようになってしまいました。

激高したちょっとしたことについて少し書きます

・・・早めに病院に行かねばならず、・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・車庫内で家内は興奮し近所に聞こえるような大声で泣きながら怒り始めたので、平謝りに謝った。翌日自動車会社に私から電話謝罪し、「たいした傷ではないので大丈夫ですよ」と言ってもらった。

その日以来、寝室は別になった・・・

対外的に妻は非常に良い人で、幼稚園や小学校でお母さん連中に慕われています。私の両親にも献身的で、祖父母が存命だった時は、病院への送り迎えや母が仙台で手術を受けたときなどは家族のために、ウィークリーマンションを借りたり、下準備を全て行ってくれ、至れり尽くせりで、家族は感謝していました。

また私の父が2年3か月前に亡くなり、F市で暮らしていた母と統合失調症の弟が2人残されたので、3か月ほど前I市の我が家から500メートルはなれたところのマンションを借りるのにも尽力してくれました。

でも私には家庭内別居になってから「おはよう」「おやすみ」「おかえり」などの基本的な挨拶さえも全くありません。

12歳になる長女は、3歳頃から、「どうして、どうして」といいながら2~3時間は泣くことがしばしばありました。家が微妙な状態になった頃突然受験すると言って、中学受験を決意しました。私が殆どマンツーマンで勉強を見ました(家庭教師もつきましたが)。今は片道1時間半かかるM町までバスと電車を乗り継いで通学しています。

しかし今だ1週間に1回くらいは、「自分だけどうして、どうして」と、2~3時間大声で幼児返りのようにして泣き続けます。私立中学入学当初は「一番になる」と豪語していましたが、最近は反抗期も重なり、イライラが強く腰を据えて勉強できなくなってきています。中間テストの2週間前は椅子に座ったと思ったら、数秒で立ち上がることを繰り返し、下の子供が寝ると歯磨きをし始める有様に成りました。

もちろん成績も200人中180位くらいでした。「こうやって自分は落ちこぼれていくんだ」と、自分に言い聞かせているようにつぶやきます。今は下の子と帰ってきてから2~3時間遊んで(と言うより遊んでもらって)、下の子が寝る9頃から1時間かけて、10分くらい宿題をして寝てしまいます。

制服も帰ってきてからどんなに注意しても脱いだままにしています。「勉強したほうがいいのでは」などというと、「今しようと思っていたところなのに、言われたからやらない!」と拒絶します(言わなかったら殆どしません)。

下の子には思いっきり意地悪をすることが多く、家内は娘を怒ります。娘はここぞとばかり、「下の子ばかりかばってどうして自分だけ怒られなければならないの、下の子の方が悪いのに」と言ってまた泣きます。

家内にダッコを求めますが、家内は仁王のように腕組みして立ちはだかり、私に対するのと同じように、「触られたくない」と、拒絶します。弟との差を感じてますます娘は泣きます。

長男は今のところ明るい社交的な子に育っており、母の愛情も充分受けています。でも家庭内のギクシャクのためか、切れやすくなってきています。

私の対応としては、出来るだけ家庭内で明るく振舞い家内が嫌な (しつこくする)ことを出来るだけ避けるようにしています。でも家内は冷たい・・・

離婚相談のA先生に、円満になれるように相談し始めたところです(家内に内緒で)。家内に第三者に入ってもらって相談することで建設的になれればと話を持ちかけましたが、「それは修復したいと思っている人のすることで、私はこの家にも子供にも未練がない。親権もくれてやる。あなたにしても、子供にしても帰ってくるのが苦痛だ。私を早く一人にさせて。」と言います。

全てが本心でないのでしょうけど、私に対することは本心と思われます。「子供には両親が必要だし、下の子が20歳になるまでは我々の責任だ」と説得していますが、最近は内心そこまで持たないのではと思います。

家内の精神面がかなり荒廃していると思われ、精神科の先生にも相談し安定剤を処方したことがありますが、「私は精神病なんかではない!」と言い、1回内服してくれただけで拒絶されました。それからは何か相談しても、(娘のことに関しては会話がかろうじて出来ます)、「精神病の人に聞かないで」と言われてしまいます。

出来るだけ家内を解放し、実家のT市に少しでも帰るよう仕向けていますが、外へ向けての完ぺき主義の家内は、夏祭りの準備などで殆ど帰れないようにがんじがらめになっています。

今まで家族のためにと思って頑張って働いていたのに、私も死にたい気持ちになったりしています。ただこのまま私が死んでしまったら子供たちがかわいそうで、母と妹も引っ越してきてどうしようもないし、私が弱ったらだめと言い聞かせています。

わたしの精神もかなり磨り減っており、本を片っ端から本を読んだり、Y先生の「悟りの子育て」などを読み漁っています。

とに角怒らずに子供を過保護かもしれないけど、抱きしめるようにしています。
ダブルベットで上の子と私は一緒に寝ています。下の子のベットで家内は寝ていますが、私の部屋が涼しいので、下の子もダブルベットに来るようになり、3人で川の字に寝ることが多くなりました。

このままでは子供の精神が壊れてしまうのではないかということと、家内も相当壊れてきているのではないかと言うことが心配でなりません。最近は、(家内にだけ秘密)、両方の家族に実情を説明し、サポートを期待しています。

あと私に出来ることは何でしょうか?
このまま現状維持で子供は大丈夫でしょうか?
やはり子供が巣立ってから離婚になるのでしょうか、子供のために今離婚したほうが良いのでしょうか?

無理難題の質問してしまい申し訳ありません。
何卒ご回答宜しくお願いします。

【はやし浩司より、TRさんへ】

●運命論

 こうした問題は、離婚問題にかぎらず、やがて流れるところに流れ、そこで解決します。
その(流れ)を感じたら、身を任すこと。
離婚問題、子どもの問題も、その結果として、自然に解決していきます。

(流れ)、……それを私は「運命」と呼んでいますが、この運命というのは、それに
逆らえば、キバをむいて、あなたに襲いかかってきます。
しかしそれを受け入れてしまえば、向うからシッポを巻いて逃げていきます。
(現在は、きばをむいて、あなたに襲いかかっている状態です。)

今のあなたは、(離婚する決意もできず)、同時に(関係を修復する決意もできず)、その
はざまで、悶々と苦しんでいます。
つまり「このままではいけない」という気持ちと、「何とかしたい」という気持ちの中で、
はげしく葛藤しています。
「何かをしなければならない」という気持ちと、「何をしたらいいのだ」という気持ちの
中で、です。

 こうした心の状態は、心理学でいう、『フリップ・フロップ理論』で、説明されます。
つまりどちらにころぶこともできず、フラフラの状態ということです。
もともとは、無神論の人が有神論に、有神論の人が無神論になるときの心理状態を
説明したものです。(日本では、この理論を知っているのは、私だけかと思います。)

 が、こうした状態に、人は、それほど長くは耐えられません。
はげしい葛藤がしばらくつづいたあと、コロリとどちらかに倒れます。
だから私は勝手に、『コロリ理論』と訳しています。

 そうそう私が言う「運命論」というのは、今はやりの、スピリチュアル(霊的)な
ものではありません。
私たちには、それぞれ無数の目に見えない糸がからんでいます。
家族の糸、社会の糸、環境の糸、生い立ちの糸などなど。
その(糸)がときとして、私たちの進む方向を、勝手に決めてしまいます。
で、振り返ってみると、そこに(道)ができているのを知ります。
私はそれを「運命」と呼んでいます。

●離婚
 
 順に考えていきます。

 まず離婚ですが、離婚そのものが、子どもの心に影響を与えるということは、あり
ません。
子どもはそのつど状況を受け入れ、それに適応していきます。
が、離婚に至る、家庭騒動は、子どもに大きな影響を与えます。
はげしい夫婦喧嘩、対立、騒動、言い争い、いがみあい、など。
(子どもというのは、環境的な変化には、すばらしい適応能力を示します。
が、愛情の変化には、たいへんもろいということです。)

子どもが乳幼児であれば、基本的不信関係、基底不安の原因となることもあります。
心の開けない子どもになったり、慢性的な不安感をいつも覚える子どもになったりします。
最近の研究によれば、おとなになってからうつ病になる人のほとんどは、乳幼児期の
親子関係(とくに母子関係)に起因するというところまでわかってきました(九州大学)。

 だから家庭騒動は、最小限に。
離婚するにしても、「明るく、さわやかに」(某タレント談)が、鉄則です。





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最終更新日  2009年07月31日 20時46分54秒
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