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ポコアポコは25歳という大年増である。エンジンとギヤーボックスは中古であるが、比較的新しいTOYOTAのものを移植している。ライトブルーの低い座高の全長が(前後に)長いセダンである。外装で、2箇所、まだ部品不足で、欠けている部分がある。BMWのロゴマークがこすれて絵柄がはっきりしていないのも含めて、なにしろ古いBMWなので、部品が市場に出回っていないのだ。入荷次第、部品交換をするとノイさんやヒアさんの親しいピグメント(自動車美装工場)の約束である。
このところ気づいたのであるが、「コックピット」(自動車修理工場チェーン店)の女店員が言っていたことで、「この種のBMWはとても丈夫でなかなか中古市場でも見つけられない」という意味が、分かった。25年間も事実上、路上でほったらかしにされていたものにもかかわらず、シャーシーと外装金属とバンパーが非常に丈夫にできているということだ。バンパーもこっけいなくらい大きい。ぼくの乗っていた日本車は、たとえば、ボンネットに手をついただけで、ペコンと凹む(もちろん弾性で元にもどる)。バンパーはあってないようなものである。しかし、ポコアポコは頑として凹まない。車体は非常に硬い。バンパーは武器のようである。これは、バンパーでもって前後の車に衝突を繰り返えして駐車スペースを無理やりに空けるという光景を洋画で見たことがある。それ用に製造されたと思える。ともかく丈夫にできている。昔の女はたくましかったという実例を目の当たりにしている。 ここバンコクに来てすぐに、自分の位置がわからないので、バンコクの道路地図(英語)本を買った。その地図のどこをみていいものか、周囲の地名が分からないから、どんなに時間をかけても、我が家を同定できないのだ。でもって、あきらめて、地図をどこかにしまったしまった。以来その地図を見たことがない。昨日、ふと思い立って、ナンナさんに丁重にお願いした。 Ms. Nanna. will you do me a fovor? (ナンナさん お願いをしてよろしいでしょうか?) could you tell me where my book of BKK Map is? do you remember it, which i bought very previous ago? (ぼくのバンコク地図の本がどこにあるか分かりますか?お記憶でしょうか、ぼくがずいぶん昔買ったもの。) ナンナさんは あ~~と言って ok, Hikaruu, i will look for it for you, wait a minute Na Ka. (わかりました ひかるぅ わたしそれを探してさしあげます しばらくお待ちくださいな) 階下に降りて行って、しばらく(数分後)して、地図帳をもって上がってきて here you are. さ どうぞ と。どこにあったものか?ぼくは、こういうことに関して(いやその他もろもろのことも含めて)、ゼッタイの信頼を彼女に寄せている。逆に自分自身に対してゼッタイの不信感を持っている。 その地図で、ぼくは一昨日行ったズィ・オールド・サイアム・プラザ(イチバ)への径路を調べた。まずわがムラの位置、それからイチバへ。なんなく分かった。続いて、空港への径路、スクンビット街・・・次から次へ・・・おお 地図というものは、あらかじめ地名や大雑把な方向などが分かっていないと、読めないものなのだと思い知った。 非常に昔、今はぼくの義理の息子になっているニットゥが、日本に来たての頃、彼が地図を読めないことに非常に不思議に思ったものだ。そもそも彼は母国で地図など必要としなかったことがベースにあるけれど、同時に、彼は、ろくに地名も方向もわからない東京でいきなり地図を描かれてもチンプンカンプンなのである。 これまで、ナンナさんにあちこち連れ歩かれたことが決して無駄になっていなかった。 ナンナさんに敬礼。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.07 13:31:09
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