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![]() タイ国は冬に突入している。ここ5日間晴天続きである。毎日豪雨が決まって夕方から降っていたのが嘘みたいである。じゃっかん気温が低めなので、美しく過ごしやすい。 ニックの突発性発疹を含む高熱で、意外に多くの方にご心配をいただいた。現在熱が下がっており、きわめて元気である。外に出られないので、一んち家にいる。ぼくがベッド上で本を読んだりTVを観たりしていると、やってきて身体をべったり猫のように、いや蛇のようにぼくにまとわり付いている。ぼくの身体のどこかに触っている。重いし暑くてしょうがない。くだらない仕草をしたり、フルチンで踊ったりしてぼくの読書やTVをじゃまして、気を引こうとする。だいたい無視している。 そこへ、学校から、洪水のため当分休暇を延長する(だいたいこの日本の「夏休み」並みに長い休暇はなんなのかさっぱり要領を得ないのであるが)という通知があった。ニックはぼくにしきりに何かタイ語でまじめな顔をして言う。「ルンコイチ ◎○x●σξ・・・・」ぼくは ママーに英語を教えてもらっておいでと 突き放す。彼は大声でママーと叫びながら、別室に行く、やがてもどってきて、「ルンコイチ アイ ウィッシュ フラッド フォーレバー コズ スクール クローズ」(こいちおじさん ぼく洪水がずっと続くといいなあ。だって学校が閉まってるんだもん)と。ぼくは即読んでいた本でもってコツンと彼の頭を叩いて、ステューピド ボーイ!(バカヤロ)とニコリともせず物凄い目で睨みつけて、また読書にふける。これが楽しいらしく、しょっちゅうこの英会話をやる。それにしても・・・休暇が延長かぁ・・・いやじゃまなんじゃない。きわめて扱いやすい子なんだけど、食事などに気を使う。それにしても、この子 なぜこの家がいいのだろう? ニックは大丈夫。どうかご休心いただきたいと思います。ナンナさんも「アリガトゴザイマス」と言っています。 ![]() このムラを選んで(選んだのはナンナさんだが)つくづく正解であったと思った。昨夜、8時ごろ、外に物音がするので、二階コリドールに出てみた。すると、道路の遠くの方に大きな波ができていて、ギーコギーコという音がする。アリゲータかと思ったが、やがて電灯のような光が見えた。まだ あれはアリゲータの目玉だとぼくの心の中のジョーク魂が呟き続けている。ボートである。それがゆっくり近づいて来た。すなわちムラのお巡りさんである。洪水でふだん30分に1回の巡回があるのだが、ここのところ姿を見せなかった。こりゃムラの労働者からも見捨てられたかなと孤立感を深めていたところである。 こんなとき黙っているナンナサンではない。しきりに話しかけている。お巡りさんも丁寧に受け答えている。その中でぼくらが他所に預けている車たちは無事であるということ、何かあったら電話するということが語られたという。後でナンナさんが言うには「あのガイの名前も顔も知らない 今度調べておいて礼をしたいから そうよ 飲み水に不自由してるに違いないから 写真を撮っておいてよ」と。その写真がこれである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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