ナメタライカンゼヨ「追うに意味あり」to 「エゴ楽」「エセ楽」アート引越センターへん

リンボウ先生の４～５年「高校の先輩」で）、新宿高校との対抗戦の「剣道」で、「バッタバッタ」と（二人だけですが）倒したのですから大したものです（今で言う「草食系」の最たる者で、クラスの誰も私が勝つとは思わなかったようで、「何で勝ったんだ？」とからかわれました。以後、此の「バッタバッタ」を決まり文句にした「赤胴鈴之助」でした）。クラスの誰もが不思議がったのは、なんで「文系」のお前が、「右翼的なスポーツ・剣道」をやるのかということでした。前述の阿部隆一先生も（戦前は）「右翼国家主義者」だったそうですが、リンボウ先生の『帰らぬ日遠い昔』に活写されている「ダイシェン」（「大先生」の略というが殆どみんなは「代用教員」の「ダイシェン」ととっていました）が顧問の「剣道部」でしたから、「なんでお前が」と皆が不思議がったのです。特に私の場合、１年の入学早々に「安保デモ」に行ったのですから、職員会議で問題になったと、担任に（数十年後のクラス会で）云われました。そんなだから、みなが「右翼スポーツ」をやる筈がないと思っていたようなのです。後に「ダイシェン」は国士舘大学の教員になられましたが、其の「地位」の詮索はしていません。でも、リンボウ先生とは、ひょっとしたら、慶應で「一緒」になったかも知れないのです。

なぜなら、私は、大学受験は「早稲田と慶應」を受けたからです。金がないので、２校のみで、両方とも文学部。１年目の受験の前日、（普通に「大人しく受験する」のが嫌で）映画鑑賞に、伊勢丹の横の丸物というデパート（＝今の伊勢丹男館）隣の「新宿テアトル」で、川端康成原作の『古都』を見て（一発で岩下志麻イカレて寝られなくなって結果は撃沈なのですが）１次は受かったので、面接試験の時に出した「補欠用葉書」を夏まで（本気で）待っていました（※面接で落ちたというので、親戚中で、「また、面接の先生と喧嘩でもしたんだろう」と云われましたが、当時も今も、此の「また」には私としては甚だ不満なのです。普段はトテモ大人しい男なのですよ）（※後年教授に聞いたら、ほぼ１次を通ったら２次も受かる筈と云われました。でも、第一年目は、私の勝手な早合点で、誰にも相談せずに「文学には心理を知らねばならない」と決め付けて「心理学専修」を受けたのです。其の頃は、ちょっと、早稲田の「心理」は人気があったのです。慶応はそういう「専修別」の受験ではなかったと記憶しています）。慶應では、蝶ネクタイの先生が２次の面接担当で、「さすが慶應」と感じ入ったものです。

其の浪人時が問題で、（金がなくて予備校に行けないのですから）家で勉強するしかなく、母の実家に長く世話になったりで（あとから聞いたことですが、「イトコ」が、何故ウチに長くいるのかと叔母に聞いたそうです）、（今だからいえることですが）「良くぞ翌年受かった」ものです。次の年に落ちていたら、「総長先生」が態々助言する必要のないくらい（つまり誰の目にも明らかなように）「可笑しく」なっていたろうと思うことがあります。此の浪人中に、随分、川端の古書を集めました（此の、「貧乏」と其の「集めること」と「予備校にも行けない」の関係が、これまた、自分でも良く分かりません。やはり、「特殊な金銭感覚」があるのかも知れません＝此の項、いつか詳述するかも知れません＝例の大家との「係争」で、大家は探偵社をやとって、私の前の居住マンションを調査、前のマンションの管理人が、私の「金銭感覚が理解出来ない」という報告書を証拠として高裁に提出しましたが、私の「完全勝訴」でした）。

ああ、そういえば、『故郷は緑なりき』の佐久間良子にも夢中になりました。富島健夫原作で、木下忠司音楽、合計６回半見ました。いまでも、クライマックスのテーマ曲「ラーラ、ラララー」（の繰り返しと変奏）は口ずさめます（※最初の繰り返しと、それが「変化」していくところをいいたいのですが、専門用語では「変奏」とはいわないのかも知れませんが、今日のところは此の儘で失礼します）。
教師役の三國連太郎が、職員室で煙草をひねっている場面など、高校生ながら、うまいなあと思いました（※さきの『古都』でも此の『故郷は緑なりき』でも、主演の男が、あとでどうなったか分らないのが偶然なのか分りません）。

「外務省のラスプーチン」といわれる佐藤優氏の高校時代の発言などを読むと、なかなかレベルが高くて、果たして、今の公務員であれだけのレベルの議論が出来ているのだろうかと思うことがあります。今日は、もう２３時を過ぎましたので、タマタマ見付けた、高校１年春の「中間考査」の試験をお目にかけましょう。佐藤優氏の浦和高校も優秀と聞いていますが、我が戸山高校も（当時）（東大入学者数では）一、ニ（及び三、あるいは四？）をあらそう「進学校」で、クラス担任SK先生が社会科担当で、初めての「保護者会」でオフクロに、「学年で１番」の成績だったと云ってくれた「答案」です（画像はアメブロ・jugemブログ）。ムロン、以後こんなことは（此の科目に限らず）絶えてなく、「深く静かに潜航せよ」で過ごして、最後の年など、（いわゆる「赤点」というのでしょうか）数学の先生から「文学が好きか？」と聞かれて「ハイ」と答えて（記憶が不確かですが）「追試験」というのを経験せずに卒業したのでした。設問は「『近代ヨーロッパに成立した個人主義には社会性が十分含まれている』と言われるが、このことを、イギリスの生んだ代表的人物２人の思想を紹介することによって説明せよ」というのですが、一見したところ、（中学を卒業したての５月の中間テストとしては）まあ褒めてやってもいいのではと思っています。

いつも、時間が切迫しているので、十分に語れずに（特にリンボウ先生には失礼しているのですが）（だって「卑語」の問題でも、あれだけを抜き出して論じたら、どうしたって論じられた亀井先生にも論じたリンボウ先生にも失礼で）（なんとかしたいと思っているのですが）今のところ妙案を考え出せずに失礼を（心のなかで）お詫びしている次第です。阿部隆一先生のことにしても（５４頁）、先生の処女作という『村垣淡路守範正著遣米使日記』、疾うに整理していま手元にありませんが、薄い粗末な紙で後ろ側の頁の印字が透けて見えるような粗末な本でした。序文の阿部隆一という人がどんな人か分らずにいたのですが、リンボウ先生の本で知った訳です。本日の投稿は「『ケンブリッジの乱れ版』に誘われての巻」というのは羊頭狗肉ですが、まあ、リンボウ先生に「誘われての投稿」には違いないのでお許し願います。也

平成２４年１月１９日２３時３０分

「コードネーム021320123
（追うに意味ありtoアート引越センター）
またの名を
todayアート糾弾ひつこしセンター」。