カテゴリ:SP14-09
Week:4
ワラタスvレッズ 今年もまたこのカードは、息が詰まるほどに激しい試合でした。 (できれば、ホーム&アウェーで2試合やって欲しいぐらいです・・・) 中でも、今までにないぐらいに熱いプレーを見せていたレッズLO/マクメニマン。 試合前に父親の訃報が届き、スタッフには欠場を促されたそうですが、周囲の制止を振り切って強行出場。 こんな事もあり、レッズのメンバーはいつになく燃えていたそうです・・・ (´;ω;`)ウゥゥ この試合、ざーっと集計したところでは、両チーム合わせて約30個のハンドリング・エラーと、12個のターンオーバー。 これは、両軍の渾身のタックルが生んだ賜物だと、ポジティブに捉えておこうかと・・・ (*´ω`*) それと、試合前の舌戦に始まり、ウォーター・ボーイの越権行為のような伝令、指導。 倒れている選手を敵味方問わずに踏み越えて行った、ブレイク・ダウンでのオーバー。 画面の端の方に何度となくチラッと映った、小競り合いなどなど・・・ この一戦は、治外法権化しつつありますが、NZ人レフリーのローレンスさんが、よく裁いてくださいました。 (*´Д`*)=3 <試合前のゲームプラン> 各サイトに載っていたコメント等を拾い読みし、以下に要約しました。 面白かったので、ちょいと紹介します。 ワラタス:ヒッキー監督 1:『スクラム、FW戦重視』 レッズは、後半勝負のチーム。 とくに高身長ぞろいのライン・アウトを起点に、後半一気に攻めてくる。 疲れによって、レッズのラインアウト・コンビーネーションを狂わせるために、「スクラムはキープして押し続け」「FW戦を連続させて体力を奪う」。 2:『コンタクト重視の人選』 HOには、技術のある(怪我を抱えた)フライアーではなく、サイズがありパワフルな突進が持ち味のポロ・タナウを先発。 前半から、少しでもレッズFWの体力を奪う。 レッズBK陣・守備の要は、12番バーンズ。 バーンズ対策として、12番には縦のランニングに強くライン・ブレイク重視でトム・カーターを先発。 バーンズの足が止まったところで、タフを投入。 3:『イオアネ対策』 ライン参加時のレッズWTBイオアネは、とても強力。 イオアネにボールが回ったら、全員が面で飛び出し、詰める守備で「イオアネを、必ずゲイン・ラインの向こう側で倒す」。 レッズ:ムーニー監督 1:『終盤勝負』 前~中盤は、「キック多用でスタミナ温存」。 残り20分から、大きく振って畳み掛ける。 2:『ラインアウト勝負』 ワラタスよりも大きい「2m越えの両LOが、相手ラインアウトでスティール狙い」。 3:『イオアネで、防御網を攪乱』 イオアネをライン参加させ、横に流れる移動攻撃でワラタスのライン防御を乱す。 崩したところを、グラウンド両端5mを有効に使って、仕留め切る。 レッズWTB:ピーター・ハインズ 「パント・リターン」と、ワラタスFWと1対1の状況での「ミス・マッチ」がカギ。 ( ^ω^) 日本のTLで見たような、対照的な両チームの戦術。 ロングキックで陣地を取りながら、強固なスクラムとFW戦で消耗戦へと持ち込みたいワラタス。 かたや、密集に人数を掛けず、立って繋いでグラウンドを広く使いたいレッズ。 <ワラタス:1stトライ> 序盤、レッズ陣ゴール前でのラインアウトから、ワラタスFWが突進に次ぐ突進で、PRロビンソン(50キャップ記念)のトライで先制。 GKも成功で「7-0」。 <レッズ:1stトライ> ここまで、レッズは2本、ワラタスが1本のPGを決め「10-6」。 前半終了間際にペースを掴んだレッズは、テンポのいいパス回しで怒涛の攻撃をみせる。 ワラタス陣ゴール前のスクラムから、レッズは左に展開。 (たぶん、イオアネのライン参加に気を取られて)ワラタスBKが痛恨のマークミスを犯し、WTBハインズがゴール左隅に飛び込んでトラーイ♪ GKは外れて「10-11」と逆転。 <ワラタス:2ndトライ> ワラタスの非情なFW戦にやられ、徐々に足が止まってきたレッズFW。 ワラタスは、自陣10m付近・右側でのスクラムから、ブラインドを突いてレッズ守備の出足を止めた後にSOビール君のハイパント。 ハインズが捕るも、ターナーのタックルでファンブルし、こぼれ球を拾ったタフがライン際を駆け上がってトラーイ。 GK外れるも、「15-11」とワラタス逆転。 レッズは、FWが帰る気力もなかったのか背走が緩く、ハインズがキャッチしていてもピンチを招く場面でした・・・ ( ・`ω・´) 今回は、ほぼイメージ通りの展開で、『叩き上げの知将』ワラタス:ヒッキー監督に軍配が挙がりました。 前半の「バーンズ潰しのセンター・クラッシュ」から、後半はFWを内側に走らせる「リターン・パス」を多用。 また、変則的なFBのライン参加など、レッズ守備陣に的を絞らせないゲーム・メイクが見られました。 そして、守っては、ウォーさんが大活躍♪ 開始早々の「ビッグ・ヒット」や、横っ飛びで宙を舞いながら防いだ執念の「パス・カット」。 Σ⊆(・∀・⊂⌒つ インゴール目前でWTB・ターナーが見せた、トライセービング・タックルなど・・・ 今季は、マターリした守備で不要な失点が多かったワラタスですが、さすがに今回は気迫が違いましたね。 !(;`・ω・´)。。。 後半勝負を狙うも予想以上の体力消費で足が止まった感のあるレッズは、試合巧者ワラタスの術中にハマりました。 ペースを掴みかけたところでの「キック・ミス(5回)」と「ラインアウト・ミス(9回)」が、痛かったですね。 とはいえ、「世界最高峰のアタッキング・ラグビー」を標榜(?)するスーパー・ラグビーにあって、「リーグ随一のエキサイティングなラグビー」を目指す今季のレッズ。 積極果敢な攻撃で、何度となくオーバーラップを見せるなど、形は作られつつありますので、今後が非常に楽しみですね。 <試合後のコメント> ワラタス:主将・ウォーさん 「狙い通りの展開。でも、攻め込みながらも簡単にボールを奪われすぎた。 今後は、もっとタックルを強くしないとダメだ。」 ワラタス:FB/ノートンナイト (ただ蹴ってただけで、MOMを獲得) 「本当に僕で良いのかな? 選ばれたと聞いて物凄く驚いてるよ!!」 レッズ:ムーニー監督 「ハーフタイムの前後に、我々が目指すいいラグビーが出来た。 だが、それ以外の時間帯では、パスを回しながらも陣地を下げられてしまうなど、ワラタスの守備の圧力に屈してしまった・・・」 レッズ:ゲーム・リーダー/バーンズ 「再三のターンオーバーで自滅した。 勝てる試合だった・・・ ワラタスは、ウォーさんを筆頭に経験豊かな選手がおり、そこに差が出た。」 (*´・ω・)(・ω・`*) ムーニー監督になって以来、徐々にその差が縮まってきました。 来年は、レッズのホーム開催となります。 今から、来季の対戦が楽しみです・・・ Week:4 ワラタス 15 レッズ 11 画像引用:Rugby heaven.com.au、レッズ公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.08 00:04:14
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