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テーマ:サッカーあれこれ(19844)
カテゴリ:なでしこジャパン
強豪ひしめくアジア4カ国の中で、なでしこジャパンは3連勝で優勝という快挙を成し遂げた。
昨年のワールドカップではドイツ、イングランドという世界の強豪にフィジカルで圧倒されあと一歩のところで1次リーグ敗退となってしまった。 そのときと比べて、「格段にうまくなっている」というのが今回の印象だ。 <世界を驚かすサッカー> まず、足元が非常に安定している。 男子の場合、ボールをもったときに2人の相手に寄せられて、後ろにパスを戻すというシーンが非常に多い。 ところがなでしこは、そういうことがないのだ。 ボールをもつと必ず、誰かが前に走るのでパスのコースがあるのとともに、4人くらいに囲まれてもまったくあわてることなく1人で突破してしまうのだ。ゴール付近でキープできるためそこへ後ろから走りこんできた選手がフリーでボールをもてる。 高い技術と連携。体力、気力。運動量。 1人1人が個で負けていないのが大きい。 守備では対格差があるのだが、動き出しの速さで負けていない。また相手がボールをもつと必ずつく。ボールをもったとたんプレスをかけるのでボールを奪っていた。高い位置で奪ってカウンター攻撃につなげることもできていた。 強豪国がフィジカルをいかして、前線にロングボールを送って点をとるサッカーが主流の女子サッカー(ブラジルは違うが)で、なでしこのサッカーは革命を起こすかもしれない。 <バランスのいいメンバー構成> メンバーでは絶対的な守護神、浦和レッズレディースの山郷選手が復活したことが大きい。これまで福元選手に正ゴールキーパーを奪われてしまったが、韓国戦、中国戦と先発フル出場してなんと無失点に抑えた。 後ろからのコーチングで安定していたように思える。 またもう一人、絶対的エースの澤が、トップ下からボランチにコンバートされたことも大きい。試合をコントロールする役目を十二分に果たし、守備に攻撃に大活躍した。 こういう国際経験豊富なベテランがしめるところをしめ、若い伸び盛りの選手がレギュラーで活躍する。得点をあげたFW永里、CB岩清水、CB豊田すべて20歳なのだ。 (みな日テレベレーザなのだが・・・) また中堅では、芸術的フリーキックの宮間とテクニシャン柳田。大型FWの荒川。スピードの大野がいる。 <中国戦> 1点目 永里が右DFの裏に飛び出し右の深い位置からマイナスのクロス。そこへ長い距離を走ってきた大野があわせてゴール。 2点目 澤が走りこんで放ったミドルシュートがおしくもゴールポストへ。跳ね返ったボールに大野が走りこんでゴールに押し込む。 両得点とも大野がゴール前に詰めていたから生まれたゴール。またそれ以前にサイドの崩しを何度も行っていたからこそだ。 3点目は 右サイドをえぐった大野のクロスから永里がヘディングであわせてシュート!韓国戦の荒川のリプレーを見ているかのようだった。 得点はサイドのDF裏のスペースへ走りこみそこへDFやボランチからロングフィードが放りこまれるところから生まれている。非常に見ごたえのある試合だった。 得点は本当はあと3点入っていてもおかしくなかった。永里が数本、荒川が1本、安藤が1本素晴らしいシュートがあった。いずれもあとちょっとのところでポストに当たったりタイミングがずれた。完全にふりきっていた場面だっただけに、北京オリンピックではこのあたりが課題になるだろう。 なでしこジャパンにとって最大の目標は北京オリンピック。 このために4年間強化してきた。 目指すはメダル。いい準備ができている。 だが、ライバルチームは必ず今回のなでしこの戦い方を研究してくるはずだ。もっともっとレベルを高くしていってほしい。 読んで頂きありがとうございます。よろしければクリックをお願い致します。 →人気blogランキングへ MVPは澤 なでしこジャパンはフェアプレー賞も受賞 日テレベレーザの選手が中心ではあるが、レッズレディースの、山郷、柳田、安藤、矢野選手も大活躍したのが嬉しい。 またこの快挙によって、女子サッカーの面白さが多くの人に伝わって、女子サッカー、なでしこリーグをたくさんの人が注目してほしいと思う。それが彼女達の本当の想いだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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