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テーマ:お勧めの本(7217)
カテゴリ:my recommend books
1リットルの涙 へんしゅうちょさんの日記を読んで、読んでみたくなったこの本。 やっと手に入れて読んでみた。 これは、中学3年生の亜也ちゃんが突然、「脊髄小脳変性症」という 滑らかな運動をするのに必要な小脳・脳幹・脊髄の神経細胞が変化して、 ついに消えていってしまう治療法のない難病を発症してから、 彼女自らが21歳になるまでを綴った日記です。 亜也ちゃんは、いつも迷惑人間だと自分を責めていた。 また、そうしながらもいつも自分を励ましてどうにもならない心の葛藤といつもいつも戦っていた。 亜也ちゃんがお母さんに、私は何のために生きているのだろうか?って 日記上で質問します。 自分を責めながら、次々襲ってくる不安に押しつぶされそうになりながら、 それでもいつも一生懸命に生きていた。 彼女は、どうして私だけがこんなことに?とか 私を生んでくれなければよかった等 他を責めるような発言は一度もしなかったと言う。 (以下本文より引用) 胸に手を当ててみる ドキドキ音がする 心臓が動いている うれしいな 私は生きている 彼女の日記は、ものすごくしっかりしている。 素直な感情がありのままに綴られている。 彼女と同年の時、私はこんなにも何かを考えて生きていたか? 健康な体が当たり前で、感謝することもなかった当時の私には こんな文章はとっても書けなかったと思う。 自分の生き方を、自分の意志で選ぶことができる私。 選べるという事がどんなに貴重なことか真剣に考えたことが無かった。 亜也ちゃんは、25歳10ヵ月という短すぎる命を、家族に見守られながら眠るように静かに閉じた。 日記上で亜也ちゃんが、話している三河弁のアクセントが、 名古屋出身の私にはとてもよくわかって、悲しくてしかたがなかった。 そして、お母さんが書いている、あとがきと追記の辛いことといったらない。 この本は何かから逃げてしまいそうになったり、自分がよくわからなくなっている人が読んだらとってもいいと思う。 一番最後のページにある、亜也ちゃんが力を振り絞って書いたと思われる ありがとう の5文字が、心に突き刺さって忘れられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 16, 2004 06:42:56 PM
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