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非常に適当な本と映画のページ

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2006.11.21
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カテゴリ:洋画

 18世紀に、フランスで実際に起きた未解決の大量殺人事件を「解明」する映画。原題は「Le Pacte Des Loups」。意味は分からない。


粗筋

 フランスのジェヴォーダン地方で、多数の女や子供が殺害されるという事件が発生した。生存者は、これまで見たことない巨大な獣によって襲われたと証言していた。持っていた銃を撃ち放ったが、命中したにも拘わらず何でもないように行動した、という証言もあった。
 真相究明の為、フランス国王はジェヴォーダン地方にアメリカ大陸に行ったこともある生物学者フロンサックを送り込む。フロンサックは、アメリカインディアンの相棒マニと共にジェヴォーダン地方にやってくる。
 国王は他に兵士も送り込んだ。大規模な狩猟を展開し、無数の狼を殺した。巨大な獣とは狼だと思われたからだ。この中に問題の「獣」がいるのではと期待されたが、被害は続出した。
「獣」など存在しないと信じ切っているフロンサックとマニは、捜査を進めている内に、事件が王政転覆の陰謀と繋がっていることに気付くが……。


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感想

 たった二ヶ月の間に、「フロム・ヘル」と「ヴィドック」など、欧州を舞台にした時代物を観てきた。本作品が三作目。
 残念ながら完成度が一番低い。
 セットは豪華だし、アクション満載なので、それなりに面白いのだが、どうもイマイチ。ストーリーに無駄な要素が盛り込まれていて、中ダレするからだろう。アクションもマトリックスみたいで、時代設定とちょっとずれているのでは、ということもある。
 フロンサックとマニが必死になって獣の後や正体を追う、という展開のみに集中していれば良かったのに、寄り道が多い。侯爵令嬢とやら女が出てきてフロンサックと恋に陥ったと思ったら、フロンサックが娼館で娼婦と密会していたと知って喚き散らすなど、無駄なシーンがあるのだ。この娼婦が後半になって重大な役割を果たすので、完全に無駄なシーンでないかも知れないが、娼婦ではなく別の設定にできなかったのかと思ってしまう。
 主人公が誰かも分かり辛い。フロンサックなのだろうが、モホーク族インディアンのマニの方がキャラ的に面白く、主人公を完全に食っている。ま、フロンサックも最後になって主人公の座を挽回するが、その挽回の仕方も後味が悪く、もっとまともな方法がなかったのかと思ってしまう。
 強引に「めでたし、めでたし」へ持っていくところは、フランス映画というより安いハリウッド物で、その点もマイナス。
 事件の「真相」にも驚きが少なく(怪しい奴がやっぱり犯人だった)、呆気なく終わる。驚きがなくても展開が早ければ別にそれでもいいのだが、本作品は真相にたどり着くまでがやたらと長い為、「その程度の真相にたどり着くのに何をモタモタしていた?」と突っ込みたくなり、感動はなかった。
 侯爵令嬢のキャラを完全に省いて、フロンサックとマニの追跡劇だけに終始していれば、2時間18分ではなく、2時間を切るテンポの良い作品に仕上がっていただろう。
 本作品はあれこれ盛り込み過ぎた為、時代物としても、アクション物としても、恋愛物としても中途半端になってしまった。その意味でもハリウッド的。フランス映画界はハリウッド映画を嫌悪しているというが、その割にはハリウッドの悪いところを立派に受け継いでいる。


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Last updated  2006.11.21 12:45:47
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