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非常に適当な本と映画のページ

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2006.11.24
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カテゴリ:洋画

 ジョン・トラボルタ出演作。


粗筋

 西暦3000年。地球はサイクロ人という宇宙人によって支配されており、人類は単なる奴隷となっていた。地球におけるサイクロ人最高保安官はタール。辺境である地球での生活に飽き飽きしていて、サイクロ星に戻りたがっていたが、サイクロ政府高官の娘に手を出して地球に飛ばされた経緯があるので、願いが簡単に適う訳もなく、下手すると死ぬまで地球に留まる運命だった。そうなって堪るかと、タールはあらゆる策を張る。
 一方、ジョニーはサイクロ人に捕まって奴隷の日々を送る地球人。地球解放の夢を捨てず、着々と準備を進め、反撃の機会を待つ……。


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感想

 上手く調理すれば面白い作品に仕上がった筈なのに、制作側の力不足でとんでもない駄作になった(あるいは原作そのものが力不足だったのか)。米国での興行収入は散々だったというのも納得できる。なぜ観に行ったんだか。
 問題点?
 いくつもある。
 あり過ぎて全て述べられない!
 サイクロ人は地球防衛軍をたった9分で壊滅させたほどの技術力を持つ恐ろしい宇宙人という設定なのに、本作品ではサイクロ人の知性が全く感じられない。外観がスタートレックのクリンゴン人に似ていることもあるのだろうが、汚らしくて、下品で、欲にまみれ、ゲラゲラよく笑い、こんなのがよく宇宙を開拓できたなと首を捻りたくなるほど品位に欠けるのである。
 最後の地球人による反撃の場面も、本来なら最も手に汗を握る場面の連続のはずなのに、不都合さが目立ってしまい、白けるだけ。西暦3000年なのに、なぜ20世紀末に製造されたハリアーが稼働可能なのか。仮に稼働だったとしても、地球人は燃料やミサイルなどをどうやって調達・搭載できたのか。地球人はサイクロ人に征服されてから知識や文明が中世レベルにまで落ち込んでいた筈(現にサイクロ人に捕まっていない地球人は馬を乗り回している)。惑星が核爆弾一発で破壊できるのか、という疑問もある(サイクロ星は消滅した。ネタバレごめん。観た奴が少ないからどうでもいいか)。
 タールを演じたジョン・トラボルタ(プロデューサーも兼ねた)は悪役をかなり楽しんで演じていたようだが、本人だけが楽しんでいて、観ている方は特に楽しくない。悪者振りが子供じみていて、凄味に欠けるのだ。
 俳優という連中はなぜちょっと成功すると製作に手を出し、口を挟み、自滅するのが多いのか(スチーブン・セガール、シルベスター・スタローン、ケビン・コスナーなど。トム・クルーズもこれに加わる可能性が高い)。トラボルタもせっかくフェイス・オフで見事な復活を遂げたというのに(パルプフィクションで復活したという人は多いけど、自分はタランティーノ物が好きじゃないので)……。
 原作はSF作家の故L・ロン・ハバードで、シリーズ全体は600万部も売れたという。1982年に発表されたにも関わらず2000年度のSFナントカ投票でベスト1に輝いたらしい。その他にも賞を総なめしている。信じがたい。
 そもそもL・ロン・ハバードは現在SF作家というより「チャーチ・オブ・サイエントロジー」という宗教団体の創立者(日本でいえば創価学会の池田大作)として広く知られている。この宗教団体の看板信者がジョン・トラボルタなのである。本作品はいわば「サイエントロジー・プロモーション・キャンペーン」のようだ(原作が賞を総なめできたのもサイエントロジーの政治力だと揶揄されている)。あまり成功した宣伝ではない。
 SFXは日本映画のより幾分マシなので、そういうのが好きなら辛うじて堪えられるだろう。SFXが駄目だという人は、金を払ってでも観るのを避けるべき。
 続編も計画中らしいが、観に行くつもりはない。
 今回でお布施は充分にしただろう。


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Last updated  2006.11.24 15:20:06
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