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非常に適当な本と映画のページ

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2007.10.13
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カテゴリ:洋画

 後にダイハードを手がけるジョン・マクティアナン監督作。
 アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、ジェシー・ヴェンチュラが出演する。


粗筋

 南米某国で行方を絶った重要人物奪還の為に、シェイファー隊長(シュワルツェネッガー)率いる特殊コマンド部隊がジャングルに潜入する。
 特殊コマンド部隊は、難なくゲリラを掃討。残念ながら、本来の目的である重要人物(実はCIA工作員だった)はかなり前に殺害されてしまっていたが。
 特殊コマンド部隊は陸路で安全地帯まで移動することを余儀なくされる。
 しかし、ジャングルにはゲリラ以外に「何か」がいた。
 宇宙から飛来した肉食異星人「プレデター」である。
 身体を透明化させて周囲の風景に溶け込み、どこからともなく牙を向くプレデターに、百戦錬磨で無敵の筈の隊員たちは次々と倒されていく。
 仲間を全て失ったシェイファーは、姿なき敵が熱に反応して攻撃してくる事実を突き止め、ついに一対一の闘いを挑む……。


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感想

「ストーリーやキャラクターなんてどうでもいいでしょう。とにかくバトルアクションを楽しんでください」という映画。
 シュワルツェネッガーの肉体美もこの頃がピーク。
 男臭いアクションが大好き、という人には堪らないだろう。
 それほど隙がない傑作。

 本作が公開された時期(1980年代後半)は、「SF」と「バトルアクション」という元々違うジャンルだったものをミックスしたものが多数製作された時期でもある(エイリアン、ターミネーターなど)。
 また、1980年代後半は、スプラッターホラーが多数製作・公開された時期でもあった。
 ようするに、「SF」「バトルアクション」「スプラッターホラー」をバランスよくミックスした映画を製作できる土壌が整っていたのである。
 更に、東西冷戦という、敵味方をはっきりと分け易い(分けたがる)世界情勢にもなっていた。
「SF」や「バトルアクション」や「スプラッターホラー」の人気、明確な「敵」「味方」を求める世界情勢、そしてこの手の作品を許せる社会……。
 その意味では、この時代だからこそ作れた作品。
 これ以降、「SF」「バトルアクション」「スプラッターホラー」は別々のジャンルにまた分裂してしまい(二匹目、三匹目のドジョウを狙った低級品が乱発され、飽きられてしまった、というのが実状)、それぞれが撮影技術の発展に伴い高度に進化してしまっている。
 現在に三ジャンルをどうにか組み合わせてアクションを作ってみよう、という企画が上がっても、「SF」と「バトルアクション」と「スプラッターホラー」のバランスが完全に崩れた失敗作しか作れないだろう。
 また、世界情勢も変わってしまい、何が「敵」で、何が「味方」というのが分かり難くなってしまっている。下手に勧善懲悪物を作っても、時代遅れ感が漂ってしまう。
 社会も、この手のジャンルを「政治的に正しい」と受け入れなくなっている。
 本作は、あくまでも1980年代の記憶がまだ残っている者しか心底から楽しめないのではないか。1980年代を知らない世代からは、「陳腐」「幼稚」と見なされてしまう可能性が高い。
 仮に、三ジャンルを上手く組み合わせられる製作者が現れたとして、適役の俳優がいるとは思えない。
 シュワルツェネッガーのカリスマ性や肉体美を超えるアクション俳優は、今後登場しないだろうし。

 SFXは、製作時当時としては最高のものが使われている。
 現在観ても特に違和感はない。
 下手に高度過ぎるSFXを使わなくても良作は作れる、ということを証明している。
 いや、上述したように、むしろこの程度だったからこそ良かった、といえる。
 現在この手のものを作ろうとしたら「CGをガンガン使おう!」という間の抜けた意見に圧され、実写映画と言いながら事実上はCGアニメーションになってしまう可能性が高い。

 本作に問題点がまるでないのか、というとそうでもない。
 本作はシュワルツェネッガーを前面に押し出すことを目的とした作品。
 カール・ウェザース(一時黒人アクションスターとして映画やテレビで大活躍するように)やジェシー・ヴェンチュラ(公開時はプロレスラー経験のあるプロレス解説者だった。後に政治家に転身)など、それなりの俳優が登場するものの、全て雑魚扱い。早々と退場させられてしまい、何となく物足りない。
 雑魚扱いの登場人物がいるくらいだから、無駄なキャラは一切いないのだろうと思いきや、ゲリラ組織に属していた女性のアンを登場させている。この女性キャラ、ストーリー的には全く無意味。「野郎ばかりで色気が全くないのも味気ないから、女性を加えた」としか言いようがない。
 全体的な完成度からするとこういった問題は問題と称するようなことではないのかも知れないが。

 本作は、107分。
 これほどアクションを満載したものを、2時間以内に収める、というのもある意味凄いことである。

 本作には続編が作られるが、シュワルツェネッガーが出演しないので、全くの別物と言っていい。
 また、別のSFアクション大作「エイリアン」と掛け合わせた「エイリアンVSプレデター」という映画も製作されている。


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Last updated  2007.10.13 20:48:18
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