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カテゴリ:洋画
1983年に公開されたアーノルド・シュワルツネガー主演のバイオレンスアクションの続編。 といっても、第一作でのヒーロー役だったアーノルド・シュワルツネガーは出演せず、謎の異星人プレデターが再び登場している、というだけ。 粗筋 麻薬闘争が絶えない近未来のロサンゼルス。 ジャマイカ系の麻薬組織の暗躍により、闘争は激化していた。 ロス市警のマイク・ハリガン警部補(ダニー・グローヴァー)は、ビルに立てこもる麻薬組織の一味と銃弾を交わしていた。 そんなところ、麻薬組織がいるビルから悲鳴が。 マイクはビルに突入。すると、麻薬組織の一味は全滅していた。何者かが警察の代わりに「始末」してくれていたのだ。 ただ、武装していた麻薬組織の一味を相手にするのは、生易しいことではない。一体誰が、何の理由で、とマイクは首を捻る。 しかし、捜査を始めようとしたところ、連邦政府の者(ゲイリー・ビューシイ)が現れ、事件は連邦政府の管轄だ、と宣言。ロス市警を締め出してしまう。 マイクは憤るが、連邦政府の者は相手にできず、引き下がるしかなかった。 それからまもなく、別の麻薬組織が壊滅状態に陥る。 マイクらはその現場に急行。そこでは、麻薬組織の者の惨殺死体が天井からぶら下がっていた。明らかに普通の神経の人間の仕業とは思えない。これも同じ者の仕業か、とマイクは思う。 しかし、そこにも連邦政府の者が現れ、ロス市警を締め出してしまう。 マイクは、連邦政府の者を問い詰める、一体どうなっているのだ、と。 連邦政府の者は観念して答える。麻薬組織の者を殺し回っているのは人類より高度な技術を持つ異星人だ、と。どうやら武装している人間を相手に「狩り」を楽しんでいるらしい、と。異星人は赤外線を感知しているようなので、赤外線で見えないようにし、追い詰めて捕獲する、とも言う。 捕獲できれば、人類にとって有益になる、と考えていたのだ。 ただ、異星人も易々と掴まるつもりはなかった……。 感想 前作と繋がりはあるものの、全く別のストーリー。 なぜこのようなものが製作されたのか、よく分からない。 シュワルツネガーを登場させられない、と判明した時点で、普通はお蔵入りになると思うのだが。第一作が成功したのも、シュワルツネガーが登場していたからだった。 続編の要望が高かったとも思えないし。 事実、興行的にはあまり成功しなかったらしい。 第一作は、最終的には肉体派シュワルツネガー対プレデターの一騎打ちで決着を付ける。結局プレデターが敵となっても肉弾戦で決着を付けるのか、と思わないでもなかったが、それでも説得力はあった。 一方、今回は肉体派とは言い難いダニー・グローヴァーとプレデターとの一騎打ちで決着を付ける。ダニー・グローヴァーはひょろひょろで頼りがない、という訳ではないが、シュワルツネガーと比べると見劣りする。こんなのではプレデターの一方的な勝利で終わってしまうだろうと思いきや、ダニー・グローヴァー演じる主人公は意外にも善戦。プレデターの凶器を使っていた、ということがあったかも知れないが、それでもプレデターがここまであっさりと倒されてしまうと、逆になぜプレデターが第一作であそこまで無敵だったのか、と首を捻ってしまう。 プレデターの目的も、結局分からずじまい。 プレデターは何世紀も前から地球に来ては「狩り」をしている、というのは分かる。が、「自身の強さを試す為に理性のある人間という獲物を相手に戦ってみたい」という目的にしては、プレデターの装備が圧倒的に有利で、人間は殆ど相手にならない。この状態で人間をいくら倒そうと、「強さの証」にはならないだろう。 本作では、プレデターが多数登場する(最後のシーンで、だが)。ただ、「狩り」をするプレデターはあくまでも単独で行動するので、地球を侵略したり、人類を滅ぼしたりする気もないようである。 プレデターにとって地球は遊び場なのか。 正直、ストーリーと呼べるストーリーがないのが実情。 プレデターがロス市内で暴れ回って破壊しまくるのを楽しんでください、ということらしい。 そういったタイプの映画を観られる者は問題ないが、映画から感動を得たい、映画は生きる為のヒントを提供すべきだ、もしくは映画は芸術でなければならない、と信じている者にとっては観ていても苦痛に過ぎない。 本作の見所は、作品の内容より、出演者。 ダニー・グローヴァーはリーサルウェポンシリーズでブレーク。 マリア・コンチータ・アロンゾはシュワルツネガー出演作RUNNING MAN(邦題はバトルランナーとかいうらしい)でヒロイン役を演じている。 ゲイリー・ビューシイは様々な作品で名脇役として登場。 ビル・パクストンはエイリアン2やタイタニックなど、ジェームズ・キャメロン監督作に数多く登場している。 ロバート・ダヴィは007/リビングデイライツなどで悪役として登場している。 よくここまで集まったな、と感心せざるを得ない。 プレデターシリーズは本作で打ち止めと思いきや、エイリアンVSプレデター(それも後に続編が製作される)でまた登場。 何卒人気のあるキャラである。 元はシュワルツネガー出演作での悪役だった、という事実がすっかり忘れられている感じ。 関連商品: お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.01 20:27:06
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