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非常に適当な本と映画のページ

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2010.11.02
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カテゴリ:洋画

 シルヴェスター・スタローンが監督、脚本、主演を務めたアクション大作。
 ブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーも僅かながらも登場する。
 スタローンは、ドルフ・ラングレンとは「ロッキー4」でも競演している。
 他に、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム(トランスポーター・シリーズ)、ミッキー・ローク(アイアンマン2で悪役として登場)も登場。


粗筋

  バーニー(シルヴェスター・スタローン)は、傭兵軍団「エクスペンダブルズ(消耗品)」のリーダーとして精鋭たちを束ねていた。
 彼は、ナイフの達人リー(ジェイソン・ステイサム)や、マーシャルアーツの天才ヤン(ジェット・リー)らと共に危険な任務を遂行してきた。
 ある日、バーニーは、依頼人(ブルース・ウィリス)から教会に呼び出される。メキシコ湾に浮かぶ小さな島に独裁国家を敷く将軍を殺せ、という依頼だった。
 バーニーらは、偵察の為目的の島へ向かう。
 そこで、案内役の女性と会う。その女性は、将軍の実の娘だった。彼女は、父親はアメリカに操られて国家を破滅に追い込んでいる、と訴えた。
 偵察を終えたバーニーらは、依頼人の真の目的を知る。始末の対象となっているのは、実は将軍ではなく、その裏で手を引いている元FBI局員だった。その悪徳FBI局員は、麻薬撲滅の目的で将軍と接触したものの、結局アメリカを裏切り、将軍を裏で操る様に。これはまずい、と判断したCIAは、FBI局員の始末を決めた。ただ、裏切り者とはいえアメリカ人である(そしてアメリカ政府の命令で将軍と接触した)以上、アメリカ政府機関が表立って始末する訳にはいかない。そこで、傭兵らを雇う事にしたのだった。
「エクスペンダブルズ」のメンバーで話し合った結果、仕事を受けない方がいいと判断。
 しかし、バーニーは案内役だった将軍の娘の事が気になり、戻る事に。
 一人で戻らせる訳にはいかない、と他のメンバーも同行する……。


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感想

 「ブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーがシルヴェスター・スタローンと競演!」と大々的に宣伝されていたが、ウィリスとシュワルツェネッガーはチョイ役としてしか出ないので、「競演」という程のものか、と思ってしまう。日本映画でよくある「友情出演」といった感じ。ウィリスは仕事の依頼人としてそれなりの役は与えられていたものの、シュワルツェネッガーはスタローンが演じていた傭兵軍団のライバル、という正直登場してもしなくても良かった役だった(映画が公開された2010年時点でシュワルツェネッガーはまだカリフォルニア州知事だったので、端役で登場する他なかった、というのが実情らしい)。
 同じ事はミッキー・ロークにも言える。こちらはもう少し登場シーンが与えられたが。といっても、格闘シーンはなし。
 本格的な著名な出演者は、ジェット・リーとジェイソン・ステイサムとドルフ・ラングレンだけと言える。これでも豪華といえば豪華。

 ストーリーは、ある様でない。
 ある島国の独裁者とその背後にいる男を始末する、という任務が与えられるものの、バーニーは結局任務遂行の為に島に向かうのではなく、一人の女性を救出する為に向かうのだ。
 独裁者の将軍は、善人とは言い難いが、「エクスペンダブルズ」の敵としてふさわしい悪人か、というとそうでもない。所詮悪徳FBI局員の操り人形に過ぎず、最終的には悪徳FBI局員に射殺されてしまう。
 では、この悪徳FBI局員は「エクスペンダブルズ」の敵としてふさわしいのか、というと別にそうでもなく、結局は悪知恵の働くオッサンに過ぎず、戦闘は直属の手下に任せきり。その手下が処分された後は自身が銃を手にとって動くものの、実戦においては百戦錬磨であるバーニーの敵ではなかった。
 どうせなら、ウィリス辺りがこのFBI局員になってくれていたら、『「エクスペンダブルズ」にふさわしい魅力的な悪人』となっていただろうに(スケジュール調整はほぼ不可能だっただろうけど)。
 悪役が力不足の為、「エクスペンダブルズ」はほぼ無敵。それがハリウッド映画の醍醐味、といってしまえばそれまでだが。
 現在は政治的に配慮しなければならない要因が多過ぎるからか、とにかく敵を作り難い様である(冷戦が終わってしまったので、ソ連を敵にするのは無理、イスラム世界にも遠慮してか中東の独裁国家を敵にするのも無理。結局本作の様に架空の小国の独裁者を敵に定めるしかない)。

 アクション映画にする為のアクションシーンや戦闘シーンも多い。
 悪徳FBI局員は、将軍を射殺する。この時点で、悪徳FBI局員と、将軍直属の兵士らは、敵同士になった。
「エクスペンダブルズ」にとって、将軍直属の兵士らは最早敵ではなくなった筈なのに、「エクスペンダブルズ」の連中は兵士らをガンガン殺しまくる。当然ながら、兵士らも応戦。
「エクスペンダブルズ」対将軍直属の兵士対悪徳FBI局員という訳の分からない対立構造になってしまった。
 何故「エクスペンダブルズ」は将軍が殺された時点で兵士らとの戦闘を避け、悪徳FBI局員の始末に集中しなかったのか。単なる殺し好きの集団にしか見えなくなってしまった。

 最近のハリウッドアクション映画らしく、早回し・細切れのシーンが多いので、物凄いアクションが起こっているのは分かるものの、よく理解出来ないまま終わってしまっている事が多い。
 人が斬首されたり、上半身が吹っ飛んで肉片となったりなど、グロいシーンが多いものの、ほんの数カットだけなので、残酷性はあまり感じない。この意味でもハリウッド映画っぽい。

 本作では、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ジェット・リーのアクションスターが登場。
 ただ、ラングレンは精神的に病んできた為「エクスペンダブルズ」から追放され、将軍に加担して、バーニーに倒される、という損な役割(死んだ、と思っていたので、ラストで「実は生きていた」という展開になっていてびっくり)。
 カンフー映画の第一人者のジェット・リーも、本作では「チビ」扱いされ、それなりの見せ場は与えられているものの、結局脇役扱い。
 まともな役を与えられているのはステイサムのみ。
 ラングレンとリーは、自分らの扱いに不満を持たなかったのかね、と思ってしまう。
「エクスペンダブルズ(消耗品)」は、これも意味していたのか。

 総括すると、ストーリーを堪能する映画というより、アクションシーンを堪能する映画。
 スタローン、ラングレン、そしてジェット・リーの健在振りをアピールする作品といえる(というか、殆どスタローンの健在振りをアピールするに留まっている)。
 頭を空っぽにして映画を観られる、という人向け。
 アクション映画なんて、本来そんなもんだが。

 タイトルのエクスペンダブルズ(The Expendables)は、どことなくアンタッチャブルズ(The Untouchables)を連想させる。


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Last updated  2010.11.02 21:53:13
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