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非常に適当な本と映画のページ

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2011.01.10
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カテゴリ:洋画

 大ヒットビデオゲームシリーズを、フランス人監督が映画化。
 スキンヘッドにタトゥーの殺し屋・エージェント47を演じるのは、『ダイ・ハード4.0』で悪役を演じたティモシー・オリファント。
 ヒロインは、後に007/慰めの報酬でボンドガールを演じるオルガ・キュリレンコ。


粗筋

 闇の組織により、完全無欠の暗殺者に仕立て上げられたエージェント47(ティモシー・オリファント)。世界を股にかけて殺しを重ねていた。
 そんなある日、47にまた一つの指令が。
 標的は、ロシアのペテルブルクにいる共産主義の復興を目論む政治家ミハイル・ベリコフ。
 47は、ミハイルの遊説中、いつもの様に着実に狙撃し、ミハイルを始末する。これで指令は完了、後はロシアを脱出するだけ、と47は考えていたが……。
 仕留めた筈のミハイルは生きていた。しかも、ミハイルの娼婦と思われるニカに現場を目撃されていた。
 その上、47は何者かの密告によりインターポールとFSB(以前のKGB)から追われる羽目になってしまう。
 単純な筈の指令が、何も上手く運んでいない。47は任務そのものに疑問を抱き、事件の鍵を握るニカと接触する。
 そこで、47は衝撃の事実を知る。指令は、ミハイルと47の所属組織が仕組んだもので、失敗も織り込み済みだった。
 ミハイルは暗殺未遂という危機を乗り越える事で市民の支持を得て、ロシア大統領に上り詰める。一方、組織はあまりの凄腕になり過ぎて危険になりつつあった47を始末する。そういう計画だった。
 47は、てめえらの思惑通りに動いて堪るかと言わんばかりに、ミハイルと組織に反旗を翻す……。


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感想

 シューティングゲーム(らしい)の映画化とあって、ガンアクションの連続。何人射殺されるのか分からない。
 あまりにも発砲シーンが続くので、退屈になってしまう。
 そんな事もあってか(あるいは原作ゲームにも盛り込まれているのか)、剣のバトルも放り込んである。
「ストーリーや人物描写なんてどうでもいい、とにかくアクションを見せろ!」という人には堪らない作品だろう。

 その一方で、ストーリーはアクションシーンの繋ぎ的な存在で、注意して観ていないと、何故主人公がその場にいて、新たなアクションシーンを展開しているのか、さっぱり分からなくなってしまう。
 変な意味で一時も目を離せない映画になっている。

 そもそも何故ロシアがここまで重要視されるのか、よく分からない。
 アメリカだって、少し前は「唯一の超大国」ともてはやされていたが、今はその面影は消えつつある。
 ロシアは、最近こそ復権しているものの、所詮アメリカ以下なのだ。

 アクションはA級だが、ストーリーや人物描写はB級。
「アクション映画といえどもストーリーや人物描写は大切だ!」という者には007シリーズをお勧めする、と言いたいところだが、最近の007(ダニエル・クレイグ出演作)は、本作を下敷きにしたのではないかと思ってしまう程アクションシーン以外に見所がなくなってしまっている。
 本作は、劣化しつつある007シリーズの廉価版としてみるべきだろう。
 ……と言いたいが、本作には007シリーズにないお色気シーン(後にボンドガールとなるオルガ・キュリレンコが脱ぎまくり、007では観られない肉体を惜しげもなく披露)が盛り込まれている。
 むしろ007がお子様向けアクション映画、本作が大人の鑑賞に堪え得るアクション映画になっている。
 アクション映画の作られ方も、見方も、変わってしまった事を痛感させられる1作。

 内容からしてシリーズ化を狙っていた様だが(原作ゲームもシリーズ化されている)、今のところ本作で終わっている。
 47役は、本来はトリプルXで主役を演じたヴィン・ディーゼルがやる筈だったが、諸事情によりオリファントが演じる事に。
 容姿からは、オリファントがディーゼルの代役になったのは理解出来る。
 ヴィン・ディーゼルは大人しくトリプルXのシリーズ化に専念すればいいと思うのだが。


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Last updated  2011.01.10 20:32:50
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