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非常に適当な本と映画のページ

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2011.01.16
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カテゴリ:洋画

 未来の宇宙を舞台にしたホラー。
 予想を超えるヒットとなり、シリーズ化された。また、全く別のSFアクション映画「プレデター」で一瞬だけ死骸が登場した事によって話題になり(プレデターの製作者にとっては単なるお遊びのつもりだったらしいが)、エイリアンVSプレデターというスピンオフが製作され、それもシリーズ化された。
 当時無名だったシガニー・ウィーバーの出世作となる。
 監督リドリー・スコットも、本作で一気にメジャーになった。


粗筋

 未来。
 宇宙航行は常識となっていた。
 宇宙貨物船ノストロモ号。
 他恒星系から地球へ帰還する途中の旅にあった。といっても、乗組員は人工冬眠しており、目覚める頃には地球に到着している筈だった。
 が、乗組員は地球圏に戻っていないにも拘わらず、人工冬眠から覚めてしまった。何故コンピュータは人工冬眠を中止したのか、と不思議がる乗組員たち。
 調査の結果、未知の異星文明のものと思われる電波信号を受信した事を知った。雇用者のとの契約で、この様な場合は調査に当たる事になっていたのである。
 雇用者と交わした契約にそんな条項が盛り込まれていたとは知らなかった乗組員らは、不満に思いながらも、発信源の惑星に降り立つ。そこで、宇宙船と化石化した宇宙人を発見する。
 宇宙船を調査していると、巨大な卵の様な物体が無数に乱立する空間へ辿り着く。航海士のケインが物体に近付くと、中から蜘蛛に似た生物が飛び出し、ケインが被るヘルメットのゴーグルを突き破って顔に張り付いた。
 ノストロモ号一行は、慌てて母船へ戻る。
 解析の結果、電波信号は宇宙人が発した何らかの警告である事が判明した。
 ケインの顔にしがみついたままの生物は、やがてはがれ落ちて死ぬ。その後のケインに異常は見られず、回復したかに思えた。しかし、乗組員たちとの食事中に突然苦しみ出した彼の胸部を食い破って奇怪な生物が出現、逃走する。ケインは、口から体内にエイリアンの幼体を産み付けられていたのである。
 ノストロモ号一行は、科学担当アッシュのアドバイスに従い、火炎放射器でエイリアンをエアロックに導き、宇宙へ放出しようとする。しかし、エイリアンは予想以上に成長していて、戦闘能力も一行の想像をはるかに超えていた。その結果、ダラス船長が返り討ちに遭う。
 残った一行は対策を協議するが、結論を出せない。有効な対策を提示出来ないアッシュに不満を抱くリプリー(シガニー・ウィーバー)は、直接ノストロモ号のマザー・コンピュータに解決策を問いかける。
 すると、コンピュータは驚きの回答を出す。コンピュータは、乗組員たちがエイリアンに勝つ手立てはないと見なしており、しかも雇用主であるウェイランド社はエイリアンの生存捕獲を最優先事項としていたのである。
 その時点で、アッシュがリプリーに襲い掛かる。アッシュは人間ではなく、乗組員たちを監視する為にウェイランド社が潜入させたアンドロイドだったのだ。アッシュは、一行を犠牲にした上で、エイリアンを地球に持ち帰るつもりだった。
 一行は、アッシュをどうにか始末。本船を捨て、脱出用シャトルで地球圏へ脱出する事を決意する。
 しかし、エイリアンはランバートとパーカーを殺害。
 残るはリプリー一人となってしまった。
 リプリーはノストロモ号の自爆装置を起動し、脱出する。
 ノストロモ号は自爆した。
 全ては終わったかに思えたが、エイリアンはどういう訳か脱出船に移り込んでいた。
 リプリーは再度エイリアンと対峙し、エイリアンを脱出船から排除する事に成功した。
 リプリーは、今回の件について報告書を作成した後、人工冬眠装置に戻った。


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感想

 本作は、単独の映画として製作されたもので、本来シリーズ化される筈ではなかった様だが、ハリウッド映画におけるヒット作の常として、シリーズ化された。
 続編とされるエイリアン2(原題はALIENS)から派手なSFバトルアクションとなってしまい、スピンオフシリーズでますますその傾向が高まっているので、本作も物凄く派手なSFホラーかと思いきや……。
 宇宙を舞台にしているものの、非常に地味で、低予算な映画である。
 宇宙を舞台にしたのも、公開当時はスターウォーズがヒットした事もありスペースオペラブームで、どんな映画だろうと宇宙的要素を盛り込まなければならなかったからだと思われる(007シリーズですら宇宙的要素を盛り込み、ムーンレイカーを製作。当時のシリーズ最大ヒット作となった)。製作者も、まさかここまでヒットするとは予想していなかっただろう。
 ストーリー展開も、後のシリーズ作と比べてペースが遅く、状況説明的なシーンが多く、なかなか核心に迫らない。その面では、スターウォーズより2001年宇宙の旅に近い。
 SFXは、安普請と貶す程ではないものの、最高水準とも言い難い。最初の犠牲者の胸を突き破って出て来たエイリアンの幼虫が、キイキイ悲鳴を上げながら呆気に取られる残りの乗組員から逃れるシーンは、ショッキングというよりコミカルに映る。
 本作では、エイリアンは部分的にしか姿を見せず、それによって恐怖感を演出した、とされるが、実際は予算の問題で全体像を説得力ある形で製作出来ず、部分的にしか登場させられなかった、というのが実情の様である。それが、少なくとも当時は「控え目でありながらも効果的な演出」としてもてはやされたのは偶然の産物といえる。続編では、予算の上昇と特撮技術の向上もあってか、エイリアンはガンガン姿を見せている。

 続編では、リプリー(シガニー・ウィーバー)が女戦士となって大活躍するが、本作のリプリーは他の登場人物と同様、優秀さは見受けられるものの地味なキャラで、殆ど目立たない。現在こそ彼女は「本作の主人公」とされるが、実際には「単に生き残った登場人物」に過ぎない。
 製作者側からすれば、登場人物全員が死亡する、という終わり方でも良かったのだろうが(そんな案もあったと思われる)、それでは後味があまりにも悪い、という事で1人だけ生還する事にし、それが偶々リプリーだった様である。
 製作者の思惑によっては全員が死亡していた可能性もあったし、リプリー以外の登場人物が生存者になっていた可能性がある。
 仮に全員が死亡していたら後のシリーズ化はなかっただろうし、リプリー以外の登場人物が生存者だったらシリーズは全く別の展開になっていただろう。
 無論、リプリーを演じていたシガニー・ウィーバーも、現在程の著名人にはなっていなかったと思われる。
 ウィーバーは製作者に感謝せねばならない。
 一方、仮に全員死んでいたら、もしくは生存者が他のキャラだったらシリーズかされていたか、シリーズ化されたしてどんな展開になっていたか、出演者のキャリアはどんなものになっていたのか、と思わずにはいられない。

 本作は、後のシリーズ作とはペースも雰囲気も全く異なるので、シリーズ第1作と見なすより、シリーズの序章と見なすべきかも(本格的なシリーズ第1作は、続編のエイリアン2)
 エイリアンシリーズは、監督の出世作となる事が多い。
 本作はリドリー・スコットの出世作となったし、続編はジェームズ・キャメロンの出世作となっている。


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Last updated  2011.01.16 19:30:28
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