そぞろある記

参議院選挙の結果が出た。
国民の判断は実に見事だ。
毎回選挙の度に思うのだが、神の手に導かれたような結果が今回も出た。
事前の予測では、自民党がかなり議席を減らし、民主党が伸びそうだった。
でも結果は、自民４９、民主５０議席。
自民が５１議席とったら、謙虚さがなくなってしまったかもしれない。
自民５０で、民主４９議席だったら、やはり自民が民主に勝ったと言うことで、反省の度合いが少なかったかもしれない。
かといって自民が例えば４５で、民主が５４だったら自民党内が不安定になるし、今の民主がすぐに政権に近づくのも不安だ。
また民主が４５議席ぐらいだったら、民主の代表戦で小沢一郎を担ぎ出す動きが出てきたかもしれない。自民党の守旧派的体質から抜け出せない小沢一郎の芽を摘んだことも隠れた大成果だ。

自民党には大いなる反省を促し、民主党にはもう少し時間をかけて体力を付けさせる貴重な時間を与えた結果だ。

数年先になるだろう次回の総選挙までには、お互いに聞き応えのある議論を重ね、政権選択の機会を国民に与えて欲しいものだ。