重箱の隅つつき隊。アルカナ編〜しばらく走ってから感じた諸々〜
約13年前にコレオスでもやった「重箱の隅つつき隊」です(笑)。 アバタもエクボとは言いますが、やはりアバタは痘痕ってことで、気付いたことなどを書いておきます。 「今更のスマートフォンカーナビゲーション用アプリケーション2」の中で、スマホを車内に置いておくとカードキーのリモコンオートロックが作動しないって書いたのですが、あれから試してみると作動しました(笑)。 何度か試したのですが、その限りでは全て作動しました。あれは一体何だったんでしょうか…あの時と違うことと言えばスマホが替わってることですが、関係無いですよね。まあ使えるようになったから良いのですが、何となく釈然とはしませんね。 さて、しばらくアルカナと過ごして、これまでに感じた諸々とアルカナの欠点と美点について書こうと思います。 始めにアルカナがCセグメントの車であるとするなら、と言うところから取っ掛かりましょうかね。 まずは一部の機能装備などについてですね。 マルチメディアモニター画面のサイズが小さい。フォグランプが無い。ヘッドライトウォッシャーが無い。電動テールゲートが無い。前席のエアコン吹出口に独立したシャッターが無い。荷物積載時の光軸調整が自動ではない。AndroidAutoの接続がワイヤレスでない。MySensesの選択肢や設定項目が少ない。それからコレオスと比べるとグローブボックスやドアポケットなどの容量が小さく、キャビン内の収納スペースが少ない。ラゲッジにフックが無い。カジャーの様な工夫がされていないラゲッジの二重底など、積載収納の利便性が劣るところですね。 これらは細かいところですが、Cセグメントの車であればもう少し何とかしてもらってもよかった装備かと思います。 と、軽くジャブをお見舞いしてから(笑)更に行きましょう。 Web上で見られる評論家先生などによる記事では「静かで上質だ」などと書かれているのですが、流石に如何な物かと思います。プラットフォームがCMF-Bですから当たり前なんですけど、Cセグメントの車だと思うと走りの質感が安っぽく感じられます。有り体に書きますとコレオスの方が上質です。当初は思い込みや主観の問題かとも思っていたのですが、足回りから入って来る路面からの色んな情報のフィルターが薄いと言うか何と言うか。プラットフォーム上に据えられたボディについても、そのフィルターの薄さと言うものを感じます。路面やエンジンからの振動も多く、そう言う意味では上質さには欠けています。 これらを除けば、車自体が酷く安っぽいかと言えば、まあ流石にそんな事は無くて、チョッと高級なBセグメントの車だと考えれば、質が低いと言う事は無いと思います。特にエクステリアのデザインや質感はCセグメントで通用すると思います。しかも個人的な印象なのですが、コレオスと比べてクーペSUVというデザインにしては、真後ろは別として左右後方の視界が割りと良く感じています。 走らせた感じは、ここまででも色々と書いたのですが基本的には、まずまずの出来ではないかと思います。どこかで書いたのですが、ストロークやダンパーの容量なんかが影響しているのかなと、その辺りは分からないのですが、先に書いたプラットフォームに感じる薄さみたいなモノ。そういうところは已むを得ないかと。 この辺りはE-TECH HYBRIDシステムにも有って、このパワーユニットは、そもそも作動がやや五月蝿いんですね。エンジンが始動して発電と駆動を一度に行っている時は、速度域やギア比にもよりますが不快とまでは感じないまでも、結構五月蝿いです。また、当初は分からなかった変速時の音や、軽い振動などをフィルターしきれていない。これはやはりCMF-Bプラットフォームによる物かな?と思ってしまうワケです。 とは言え、走っている時のアルカナは、地上高の高いSUVとしては良い動きをしていると感じます。前後の重量配分もいい感じで、ピッチング、ローリングともに上手くコントロールされていると思いますし、その量も動きも適切に感じられて、きちんと走ると思います。コレオスと比べれば走らせて楽しいと言う部分が多いですね。 ルノーらしいスムーズな乗り味に、上手く吸収されたハーシュネスと、腰のあるしっかりとした足回り。ホイールベース、トレッド共にコレオスより長いですが、それを感じさせない取り回し。レスポンスの良いモーターによる力強い(早くはない(笑))加速。それにも関わらずフルハイブリッドによる燃費の良さ。想像していたより出来の良い安全運転支援システム。閉塞感の少ないインテリアデザイン。時々反応しなかったり、再起動したりはするものの、慣れて来ると意外と使いやすいR-Link。これらの事を踏まえると、競合他車と比較して少し割安な価格…などなど、車の出来としては良いと思います。 ルノーの車としては、ワシの想定外(笑)に売れているらしい事は、こうして所有してみて初めて理由が分かった気がします。 さてここからは、「更に(笑)」細かな、極々個人的に気になっているところなどを書いてゆきます。 今、アルカナに乗るたび気になっている事が、四点有ります。これは主に、長年コレオスに馴染みきっているから感じる事だと思いますけど、気になってはいるので書いておこうかと。 まず一点目は、ステアリングのオフセットです。恐らく車の乗降性の問題等が主な理由と思われます。コレオスもオフセットはしてましたが、それと比べてもオフセットが多いですね。乗り始めのうちは気になっていなかったのですが、最近チョッと気になっています。これもプラットフォームがCMF-Bである事に由来していると思いますけど、体をステアリングに正対させると、ステアリング自体が右寄りで、更に右方向へ開いている様に感じています。プラットフォームがコンパクトだと、この辺りや、車内のスペースに影響が有るワケですが、二ヶ月以上経過していますが今のところはまだ気になっています。 二点目はペダルレイアウトです。これはアクセルペダルの右側に、なぜか広めの空間が空いていて、ペダルが全体的に左寄りに感じるところです。ブレーキペダルは、右脚のほぼ正面に有るのでペダル操作に問題を感じる事は無いのですが、まだ少し馴染まない感じがしています。もしかしたら、長距離走行の時の足の置き場なのかもしれません。「ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト」が、ワリと使い易いので、長距離走行の時の足の置き場にちょうどいいと言えばいえます(笑)。 三点目はシートベルトです。シートベルトの何が気になっているかというと、これは二つ有って(笑)、その一つ目は、シートベルトを外す時に、キャッチのボタンとバックルを間違えてしまう事です。どうした理由か、バックルの形がちょうど良い塩梅で(笑)、なぜか間違えるんです。 それから二つ目は、シートとベルトが触れ合って音がするんです。右肩側のアンカーに繋がっている部分なんですが、始めの頃は何が音を発しているのか全然分からなかったのです。ところが何気なくベルトに手を添えた時に音がしなくなったので、試しにシートとベルトの間にタオルを挟んだら音がしなくなりました。この音が、何か、こう、樹脂と樹脂が擦れるようなビビるような、そう言う音が、右のドア周辺で「ぎしギュコ、ギシぎゅこ」するもんで、原因が判明するまでは結構イラッ☆(笑)としてました。 四点目はシートです。シート自体が少し固い。ただそれはそこまでは問題とは感じていないのですが、その固さゆえかシート座面の端、膝裏部分の角が当たっているように感じます。この部分の丸味がコレオスよりも少ないようで、膝裏に物が当たっている感じが強いんです。すりゃお前の脚が短いからだろ!と、言われれば(笑)まあそうなんです。ですが、ここは極々個人的な事を書く場なんで、そこんとこヨロシク。身体自体が小柄な上に、シートは高めにするのがポジション的に好みなので、それが影響しているかもしれません。なんかコレオスに乗り換えた時も、同じ事を書いたような…(笑) てなワケで、アルカナが納車されてからここまでの間で気になったこと、あるいは気になっていることを書き殴る「重箱の隅つつき隊」ですが、これからも、もしかしたら継続してゆく可能性(笑)の有るエントリーでした。