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カテゴリ:小説/物語
一週間、、、いや10日ほどだろうか、
子供が帰省する機関を想定して何日目には何を食べさせて、何日目にはどこに行ってと母なりに計画を立てて、その日が来るのを楽しみにしていたことだろう。 それを私は裏切った。 ウソをついて裏切った。 あのとき電話で私が「風邪をひいて熱があるので帰れない」と言ったとき、、、 母が言葉を発するまで5秒くらい間隔があった。 あの5秒ほどの時間に母は何を思ったのだろう。 私はそれすら推測しようとしなかった。 『親の心子知らず』とはよく言ったものだ。 まさに私のことではないか! 子供がある時期親のことを邪魔臭く思う。 反抗期といって教育学的にも広く認識されている。 しかしそれはまだ物事の分別がつかない子供の頃の話だ。 このときの私はそうでなはい。 ただの馬鹿。 ただつけあがった馬鹿である。 いつの間にか、 一人で生まれて、一人で育って、一人で一人前になったような感覚に陥っていただけの大馬鹿だ。 いつ子供は親より偉くなれるというのか!? そんなことも考えられないような馬鹿の成り上がり以外の何物でもないではないか!! 私はそのハンバーグの袋を見ながら1時間ほど身動きできないままで、そんなことを考えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.03.28 03:02:05
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