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カテゴリ:小説/物語
「らん(=らむ)」・・・
「らん・めり・なり・べし・まし・ましじ・らし」 これらは終止形(ラ変・形容詞・形容動詞のときは連体形)接続の助動詞! 意味は『推量/推定』。 「~だろうか」「~だろうな」といった意味になる。 では、寅之助の辞世の句の意味は、、、 『子供が親を思う心に勝って子供のことを思っている親心を持った私の両親が、 今日私が処刑されたという知らせをきいたらどう思うのだろう。どれほど悲しむことだろう。』 、、、といった内容になる。 寅次郎のそれまでの人生は、親に心配や迷惑をかけることなど何とも思っていないかのようのな行動が多かった。 それらは幕末という動乱の世の中で、日本の明日のことを考えて、身の安全など省みずに行動をした結果だったことは周知の事実であろう。 そしてその最後に至っても、大老であった井伊直弼の考え方や行動を痛烈に批判をした罪にたいして最初は島流しの刑が確定していたにも関わらず、これまでの経緯なら死罪でなないのか、なぜ自分を死罪にしないのか、と自ら斬首を望んだとも言われている。 そんな彼が残した辞世の句のひとつが、 『親思う 心に勝る親心 今日のおとずれ 何と聞くらん。』だったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.04.11 01:53:29
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