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カテゴリ:大人力
振り返ってみると、大人は子供が飛びつくものにいつも苦言を呈して、今一度子供たちに立ち止まらせる機会を用意してきた。
これが功を奏してきたかどうかは別であるが・・・ 私が教壇に立ち始めた頃は、スーパーファミコンだった。 これはほぼ男子に限定はされていたが、もちろん女子でものめり込む者もいた。 では当時それものめり込んだ子供たちが今どうしているかというと、皆それぞれ立派な社会人となりまたほとんどが過程を築いている。 そしてゲーム業界はどうなったかというと、世界を巻き込んだ一大産業になっている。 私が子供の頃はマンガだった。 一部の大人たちはマンガの事を『ポンチ絵』なんて呼んで、ちょっと見下して子供たちにその無意味さを強調していた。 ・・・ちなみに『ポンチ絵』の本当の語源は少し異なるものであるが・・・ 私に大きな影響を与えた小学5~6年のときの担任のT先生は、マンガばかり読んでいて学業を疎かにしている者を「いかれポンチ病」と言い放ち、成績の低さをなじった。 これはT先生に限ったことではなく、当時の先生は多かれ少なかれ同じことを言っていた。 ある地方自治体ではマンガを集めて焼いたというニュースさえ流れたくらいだ。 私が高校を卒業して社会人になったときは、電車内でサラリーマンがマンガを読んでいることを嘆く声が新聞やテレビでしきりに繰り返された。 では当時マンガに没頭していた子供たちが今どうしているかというと、やはりほとんどがちゃんと社会人になり親となっている。 そしてマンガ業界はどうなったかというと、日本はマンガやアニメを世界に発信する先進国となり、その経済効果はもう無視できないものに成長している。そしてそれを支えてきたのはマンガ購読者だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.26 00:25:46
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