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カテゴリ:大人力
そしてしばらく私は「一流のお店」=「お金がかかるお店」だと思っていたが、それも違うことを知った。
20歳のときだった。 東京のあるコーヒーの専門店に高校時代の後輩に連れられて入ったときだった。 私はそれまでコーヒーが苦手だった。 味と言うかあのにおいが嫌だった。 高校を出てすぐに働いた職場での私の朝一の仕事は大量のコーヒー豆を挽くことだった。 毎朝えずきながら業務をこなした。 そんな私に本当に美味しいコーヒーを飲ませるべく後輩が連れていってくれたのがあの店だった。 後輩が勧めるままに注文したコーヒーを、マスターがカウンター越しに私たちの前に置いてくれた。 そのときコーヒーカップの持ち手の方向が後輩のものと私とでは違っていた。 後輩のは右に、私のは左に向いていた。 私はそのわけをマスターに聞いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.03 01:16:58
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