1374805 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ふゆゆん亭

ふゆゆん亭

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

ふゆゆん

ふゆゆん

Category

Freepage List

Comments

ふゆゆん@ Re[1]:お返しにお茶漬けセット お茶の荒畑園(06/16) 散歩中の雨雲さんへ ↑何故か私の名前が散…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ 急激な暑さと湿度にへきえきしております…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ うっかりしておりました。 どうやら一般人…

Favorite Blog

映画『ピラミッド』 New! あけみ・さん

ウミディグダ pandanandaさん

MapleNatural  まてん☆さん
teami kago あっちゃん☆*:・さん
Boiling Point boiling pointさん

Archives

February 23, 2016
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
「完全なる首長竜の日」乾緑郎著

完全なる首長竜の日 [ 乾緑郎 ]

完全なる首長竜の日 [ 乾緑郎 ]
価格:1,512円(税込、送料込)




■あらすじ

第9回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品。

植物状態になった患者と
コミュニケートできる医療器具
「SCインターフェース」が開発された。

少女漫画家の淳美は、
自殺未遂により意識不明の弟の浩市と
対話を続ける。

「なぜ自殺を図ったのか」
という淳美の問いに、
浩市は答えることなく月日は過ぎていた。

弟の記憶を探るうち、
淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり――。

衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ。

早川書房『ミステリが読みたい!』2012年版で国内編19位にランクイン。


■感想

私の息子は小さい頃に恐竜が好きで
毎日恐竜図鑑を見ていた。

恐竜展にも行ったし
恐竜の本も沢山買ったり借りたりした。

それで小学校に入る前の息子は
身内では恐竜博士と呼ばれていた。

その頃うちに現れて
一年間だけ暮らして行ったオスの黒猫は、
息子に「ゴルゴ」と命名された。

筋肉質で気立ての良い黒猫「ゴルゴ」は
名前の由来を当てた人がいなかった。

みんな「ゴルゴ13?」と聞く。
「いえいえ、ゴルゴサウルスです」と答えると
みんな「は?」とぼやけた顔になる。

「恐竜でいるんですよ、
ゴルゴサウルスって名前の恐竜が」

(「ゴルゴサウルス」ティラノサウルス科に属し、
 アルバートサウルスに近縁。)

息子はその頃「発掘」と称して、
小さいバケツとスコップを両手に持ち、
長靴姿で意気揚々と家の裏手の斜面を掘っていた。

そのくらい恐竜大好きっ子だった。

勿論それを読んで聞かせたのは私だし、
本屋や図書館で
恐竜の本を探したのも私だったので
私も恐竜に詳しくなった。

それで私は未だに3分の1くらいは名前が出て来る。
私にとって恐竜は楽しい記憶の単語だ。

だからこの本は
首長竜と言う題に惹かれて買った。

完全なる首長竜ってなんだ?と疑問が湧いて
それが知りたいと思った。

本屋の店先のワゴンセールの一冊。

白い雲が浮かぶ、
明るい青空を泳ぐような首長竜の表紙絵が
とても楽しげだった事もあると思う。

珍しいよね、恐竜が出るミステリなんて。
どんな世界が繰り広げられるかワクワクするよね。

読んでみると、
始めの子供時代の話しが
懐かしい文章に感じて、

その先に期待が湧いたのだけれど、
現在の主人公が出て来ると
暗くて現実感が薄くて
人物像が強く結べない感じがした。

いつも水の中を漂っているような
しっとりとした静かな世界が広がっている感じがした。

そう言う意味では「完全なる首長竜の日」の題と中身は
しっかりリンクしていると言えるかもしれない。

しとしとと雨の降る日のように
静かに物語は進んで
過去の話と、
昏睡し続ける弟とのインターフェースによるセンシングで、
一層何が現実が分からなくなる。

そして私は結末が見えてしまって、
後半はつまらなくなってしまった。

第一、
登場人物の誰にも感情移入できない。
好きな人間が一人もいない。

「首長竜」の存在位置に
期待し過ぎたのかもしれない。

それに心地良くなくて、
読み進むほどに不安感が増して
読後感は淋しい侘びしい虚しい、
メンタル弱い私には辛い。

それが作家の意図なら
実力派って事なのかな。

何かアイデアだけが強くて
人間が描かれていなかった気がする。

私にはふわーっと薄い物語だった。
何も残らなかった。

冬は楽しい本を読みたいなぁ。
読後感の爽快なヤツ。


今調べたら、
何と2013年に映画化されていた。

映画は佐藤健君と綾瀬はるかちゃんがカップルで、
サスペンス色?謎?ファンタジ―色?が濃くて
原作より面白そうだ。

















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 23, 2016 11:49:51 AM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.