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迷子の大人たち

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2009.04.19
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テーマ:散歩(55)
カテゴリ:散歩道
あ、本日の内容はここ数日温めてきたそれなりに真面目な内容になってます。(それなりて・・・) 経営とか管理とかお堅い内容について語っている上に、メチャメチャ長いです。更に悪文のため読み辛く、わざと誤字脱字を随所に混ぜてあり、挙句の果てには日本語で書かれていません。(どんなブログやねんて) でもどうか私を嫌いにならないでください。(そんなヤツ絶対嫌いになるな) いいえ、私は嫌いになってもこのブログは嫌いにならないでください。(それでいいのか?) ともかく最後までお読みいただき、これからの日本にイノベーションを起こしてください。(うん、大袈裟や)


ま、例によってクダラン前置きはさておき、先日、日経ビジネスオンラインに長野県の伊那食品工業という会社が紹介されていました。この会社はこの間私が「田舎で働き隊!」で訪れた飯島町の近くの伊那市にあります。「かんてんぱぱ」という目玉商品がある寒天メーカーさんです。

で、その記事(←登録しないと全部読めません)によると、この会社はなんと48期連続増収増益という前人未到の記録を打ち立てたという。そして興味深いのは「終身雇用」「年功序列」という高度成長期そのままの化石みたいな人事制度をずっと続けているということだ。

この時代遅れと思われる人事制度を続けている伊那食品工業という会社が今トヨタをもビビらせるような会社として注目を浴びているそうだ。多くの日本企業はバブル崩壊後、「成果主義」「年俸制」などアメリカ流の人事制度を取り入れてきた。その結果、それから20年経つ現在の日本企業の内部は非常に脆弱(ぜいじゃく)になってしまったと言われているのだ。それは何故か?

私の前職の会社などもその成果主義に染まっていた。その経験からもこの「成果主義」という管理システムは21世紀のマネジメントスタイルとは思えない。それこそ人間の本質を勘違いした前時代的で、その目的に反して会社全体の効率を著しく落とす制度であると確信している。

単純に成果主義が悪いと言っては誤解を招くかも知れない。私が言っているのは出世やボーナスを餌にして同僚も先輩・後輩もなく同じ土俵で競争心をあおることを効率化と考えるシステムのことだ。これにより同じ会社の同期の社員達ですら非常に仲が悪いという結果を招いている。出世したいと願う貪欲なヤツは同僚や後輩ですら助けたりかばったりせず平気で蹴落とそうとする。また出世を早々に諦めたヤツは最低限の仕事しかせずスキを見てサボろうとする。

いたずらに競争意識を会社が煽るので真面目な社員はビジネス書なんか読んで勉強するけど肝心の上司は上しか見ていないのだ。こうして自分を認めてくれる会社はないかと転職を繰り返す・・・・。また優秀な社員は自称起業家となり、中小企業の1プロジェクトレベルのビジネスプランしか持たずにベンチャーを乱立してきた。ここ10年くらいベンチャー起業がブームとなっているがこれは大手企業にとってとてつもない経済的損失に違いない。本来であればこれら起業家のアイデアは彼らを育てた企業に還元されて然るべきなのだ。

これが今の日本型成果主義の現状だと思う。こんな馬鹿げた評価システムで会社全体の効率をどれだけ下げていることか。もしこれが社員同士で競わなくても良かったら、そしてお互いを助け合いかばい合うことをきちんと評価するシステムであったなら会社全体としての効率は一体何倍に増えることだろうか。

そろそろ気付くべきだ。社員一人一人が「自分の会社」と思えるような、社員の幸せを考えてあげられる会社を作れば、彼ら一人一人が経営に責任を持ってくれて不況などの被害も最小限に止まるだろう。そして会社で得たアイデアやプランは確実に会社のために役立てようとするに違いないのだ。この先輩のために、またこの会社のために、と人が働いてくれたらその求心力は組織全体として莫大な効率となるのではないだろうか。

ではどうすればそういう会社ができるのか。そこで前述の伊那食品工業の会長、塚越寛さんの話が出てくる。それが性善説による会社経営だ。ご存知の通り「人間の本質は善である」という孟子の思想だ。管理者は社員を疑うのではなく、性善説によって信頼しようとする。この会社は性善説により社員を信じ、社員の幸せを第一に考える経営を志しているのだ。

性悪説による経営とはどんなものか。殆どの企業がこれに当てはまると考えるが、私が以前居た会社も見事に当てはまる。入社して驚いたのが、一人一台割り当てられている営業車の日報を、毎日何処に何時何分に寄り何時に帰宅したか、走行距離とメーターの数字までをきっちり書かせる。こんなものは当然毎日正確に記入しているヤツなんてまずおらず、週に一度の提出前にまとめて適当に記入するのが常であった。

こうした無駄な報告業務のために残業することだって稀ではなかった。もっと驚いたのがこの会社のパソコンからはブログやスレッドなどのサイトが一切閲覧できないようになっているのだ。これを知った時、この会社は社員を一切信用していないのだな、と非常に残念に思った。典型的な性悪説の経営だ。

性悪説で社員を管理しようとすると例えば10人に1人しかいない駄目社員を取り締まるのに残り9人の普通の社員の労働効率を落としている。もとはと言えばその駄目社員を雇ったのは経営者の責任であるのに。こういう会社に対しては愛社精神など絶対に生まれようはずがない。私はこんな会社の経営者はイソップ寓話の「北風と太陽」から教訓を得るべきではないかと思う。

このイソップ寓話はご存知だと思う。その教訓の解釈は幾つかあるようだが、「力ずくで人を動かそうとしても限界がある。温かい言葉や思いやりによって人は自ら動くのだ。」という解釈を私は採用したい。言うまでもなく北風は性悪説、太陽は性善説の経営に当たると考える。

私はこの性善説の考え方というのは経営だけでなく教育や親子関係、更に人間関係全般に応用できると思っている。子供にこうなってもらいたい、と思うならまず子供を信頼し、一人の人間として認めて温かい心で包み込むことから始めてみてはどうか。

また、伊那食品工業の経営理念は「社員の幸せを通して社会に貢献すること」だ。こうして社員と、社員の暮らす街の幸せを本気で経営者が考えているから会社に対する地域全体からの求心力が働き経営が揺るがないのだろう。これは私の前職で学んだ近江商人の理念と同じだ。私もアキンドの端くれとしてこの精神をほんの少し実践した経験を持っている。

で、伊那食品工業の会長さんは言う、「人間すべての営みは人が幸せになるためにある。」と。だから「会社の目的は売上高や利益を伸ばすことではなく、社員を幸せにしたり世の中を良くしたりすること。売上高や利益はそのための手段でしかない。会社はもっと露骨に人の幸せを考えなきゃいけない」 のだ、と。

まったく、素晴しいとしか言いようがない。現代の人間はモノを買うために毎日あくせく働いている。モノを得て幸せになりたいという目的があるからだ。しかしモノを得るまでの労働は我慢と忍耐の連続だったりする・・・・これじゃ本末転倒ではないのか?と。会社と個人の違いはあるが、会長さんが言っているのも同じことだと思う。人間の全ての活動は幸せになるためにあるのだ。だからその幸せになるための過程もまた幸せでなくちゃおかしいのじゃないか。

これってメーテルリンクの「青い鳥」の意味することと多分同じだよね。
ま、たまにはこんな本を読み返して自分を見つめてみるもの良いかと・・・・・


そういや、「青い珊瑚礁」ってのもあったな。(松田聖子か!)

元スピードスケートの選手は ・ ・ ・ (橋本聖子か!)


いとうせいこう.jpg

 ・ ・ ・ 。


いとうせいこう!って、なんで?







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Last updated  2009.08.13 22:41:14
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