餅つき
さ、いよいよ今年最後の更新ですよ。29日に我らの兄弟が2年ぶりに実家に集まり、翼30日つまり昨日は恒例の餅つきが行われた。「餅つき」と「狐つき」は言葉は似ているが前者は健康的、後者は病的と言う決定的なイメージの違いが見られる。うん、まぁそんなことはどうでもいいんだ。思えば昨年の餅つきはちょっと病的とも言えた。沖縄から本土復帰したばかりの妹と老いぼれたばーさん(最も元気だが)、そして脱サラ無職の私という、傍目に落ち武者集団のような面子で、タダひたすら杵を臼へと打ち続けたのである。そう、それはまさに狐つきのように、コンコンと・・・・・・・今年は兄の家族4人が加わったので昨年の寂しい年末の悪夢(決してそんなことはなかったが)を払拭してくれるような、なんとも賑やかな餅つきになる、はずだったのだ。しかし。私の朝は毎朝規則正しい。6時30分に起床、外に出て20分ほど日の出を眺めながらストレッチ。7時に朝食・新聞にさらっと目を通して歯を磨き7時30分にはその日の予定へと行動を移す。この日も7時30分には行動開始。よーし今年は賑やかな餅つきになるぞ、バンザーイ! てな感じでもち米を蒸すかまどと薪の準備をして待った。準備できましたよ?あれ?だーれも来ないぞ。ええい、もう構わん燃やしてしまえい!暫く待っても誰も来ない。。。ちょっと!こんな大事な日に寝坊とはどういうことかね?子供のように張り切って準備したオジサンは虚しい、虚し過ぎるよ、エーン。と、準備開始から1時間ほどして兄貴の息子の貴希(たかき)くん(12歳)がやっと合流。薪用の木の枝を拾い集めてくれた。遅いぞ!小学生ならこういう日はマンジリともできずに早朝から起きてくるもんなんだ。オジサンを見習いたまえ、えっへん。(威張るな)ま、こうしてなんとか餅つきが始まった。↑甥っこと兄貴とばーさんと。ちょっと危ういな。貴希くんの妹、瑞希(みずき)ちゃん(10歳)は餅を専用のビニール袋に入れて延ばす。おにーさんは頑張って突く。妹も参戦!↑まだ杵持つのがやっとやな。沖縄帰りの茶髪のオバサンも参加。何気に安定感あるな。三十路の貫禄か、それとも沖縄キャンプの成果なのか、お前は一体沖縄で何しとんねん?貴希くんはクワ一つで大喜び。子供は遊びの天才だな。おじさんもこれから見習って行こう、そのゆとり・スピリットを。しかし、ええ顔してますな。子供を見てると人間はこういう田舎で暮らすのが本来幸せなのだろうな、と思う。土を触ってるその顔は生き生きとしている。兄貴の奥さんも参加。若そうに見えないこともないが、僕と歳おんなじ。つまり、アラフォーーー!っと。 (バラしてもうた)いやぁ、しかし人がたくさん居る餅つきってのはいいもんだねぇ。特に子供が2人居るだけでなんだか妙に楽しいよ、おじさんは。ばーさんも孫と過ごす一瞬が全て愛おしいものだろう。それだけに帰ってしまった後数日間の顔はなんとも寂しそうで・・・・・こちらも楽しそうにやってるな。と、ようやく最後のひと臼。真っ白なもち米と、杵と、臼と。貴希がうちの畑に適当に植えてある蜜柑の木から綺麗なミカンをもいで来てくれた。オレンジ色が眩しくて。おしまい。来年宜しくお願いしますね。「ねはんの里」