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テーマ:時事問題評論(3073)
カテゴリ:政治
民主党の鳩山由紀夫代表は26日,首相に就任した場合,9月下旬に米国のニューヨークで開かれる国連総会における演説で,全世界に向け「核廃絶」を呼びかける方針を固めた。演説では「核兵器のない世界」の実現を訴えたオバマ大統領に「共鳴している」と強調し,唯一の被爆国である日本と,唯一の核兵器使用国である米国の両首脳が,二人三脚で核廃絶に取り組む考えをアピールする。(8月27日付産經新聞1面)
何と異様な話だろうか。<唯一の被爆国である日本と,唯一の核兵器使用国である米国の両首脳が,二人三脚で核廃絶に取り組む>などという発想は一体どこから来るのであろうか。 米国はいまだに日本への核兵器使用に対して謝罪していないし,しようともしない。それどころか,喫緊の世論調査でも60%以上の米国人が日本への原爆投下を肯定してもいる。 つまり,米国は核兵器を使用すべき,あるいは,しなければならない場合もあり得るという立場を崩していないということである。 このような状況で日本が米国と<二人三脚>を組むということは,日本も広島・長崎への米国の核兵器使用を肯定するということを世界に向けて鮮明にするということでしかない。だからグロテスクなのである。 鳩山氏は,オバマ米大統領が行ったプラハでの「核廃絶演説」に共鳴しているという。が,鳩山氏はオバマ氏の何に共鳴しているのであろうか。 本当に米国が日本へ核を使用したことに対して道義的責任を感じ,核廃絶を訴えたのであれば,どうしてオバマ氏は広島,長崎を訪れて正式に謝罪しないのか。 論語に「巧言令色鮮(すくな)し仁」と言うように,眉に唾して聞くべき話なのではないか。(続) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.17 03:39:36
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