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照千一隅(保守の精神)

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「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

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2022.08.02
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テーマ:憲法議論(165)
カテゴリ:憲法

原案が、アメリカ製でも、御仕着せ憲法でも、内容さえよければよいではないか。日本の根強い封建性を、廃止し得たのは、敗戦のおかげだ。憲法の良否は、その規定、内容が正しいか、正しくないかによって決する。実質を評価しないで、ただ与えられた憲法だから、不都合だなどと、感情論にとらわれずに、この貴重な犠牲による新憲法は、成立の欠陥をこえて尊重すべきだという説(菅原裕『日本国憲法失効論』(国書刊行会)、p. 93-94

がしばしば見受けられる。無論、本当に内容さえよければ良いのだが、現憲法のどこが良いのかさっぱり分からない。戦後教育の所為(せい)で、多くの国民が日本国憲法は素晴らしいと思い込まされているだけなのではないか。日本の風土に合わない西欧の価値観を無理矢理押し付けられて、有難がっているのは「自虐趣味」ではないか。

 しかしこれは明らかに敗北主義である。ことに中世以降の失態をもって、直ちにわが国を封建国と断ずるのほ、歴史にも暗い。根本的に国体呪阻派の臭いが強い。しかも成立の過程を無視して、内容さえよければ、何んでも結構という乞食根性でほ、民主主義はどうなるのか。国民が、国民のために、国民の手で政治するという原則を無視して、どこに民主主義の権威があるであろうか。こうした実利主義は、結局独裁主義に陥ることになる。憲法の価値はその成立の由緒来歴にあることを知らなければならぬ。(同、p. 94

 菅原氏の言い分も分からないでもない。が、どうして現憲法の内容が良いことを前提としたかのように立論されているのだろうか。新憲法の来歴の問題のみならず、内容も大いに問題があることをはっきりさせるべきではないか。

 ここで逐一問題を論(あげつら)うことはしないが、例えば、第9条の非武装条項は正当なものなのだろうか。日本が周辺諸国に軍事的圧力を掛けなければ戦争は起こらないなどということを信じるのは大馬鹿者である。日米安保によって駐留米軍が睨みを利かせているおかげで、シナやロシアは手を出せないだけである。第9条があるから攻めてこないわけではない。

 「日本民族は、先の大戦で侵略を仕掛けるほどの好戦的であるから、このような縛りがなければ、再び同じ過ちを犯しかねない」などというのはまったくの「嘘話」である。先の大戦は、日本にとって「自衛戦争」であった。そのことは、朝鮮戦争後、すべてを悟ったダグラス・マッカーサーが米上院軍事・外交合同委員会で証言してもいる。大東亜・太平洋戦争は、日本が仕掛けたものではない。米英が日本を戦争に追い込んだのである。その裏には、ソ連スターリンの「敗戦革命論」があった。

 東京裁判のラダビノード・パール判事は言った。

「ハル・ノートのようなものをつきつけられれば、モナコ公国やルクセンブルク大公国でさえ戦争に訴えただろう」






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Last updated  2022.08.02 21:00:08
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