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カテゴリ:地域興し
灯台下と言うか自分の足下に光を当てる活動は色々あるが、湯築城ウォークもその一つ。自分らが住む地域の再発見。少人数でいい。各地域ごとに小グループが、自分らの町を、村を見つめ直し、それを報告し、語り合う。
湯築城ウォークには3人集まった。せめて5人集まればスタートしたい。湯築城はまだ判らないことの方が多い。素人が歴史推理を楽しむ余地が沢山ある。既に判っていることを基に、その先を推理して楽しむのが目的。論拠無しの空想ではない。 例えば、城内で井戸が見つからない。ある時期まで井戸が2つ存在したことが判っているが、次の段階で埋められてしまっている。井戸を埋めてしまって水をどこから得ていたのかと言う疑問が沸く。これを発掘調査等で判っていることに基づいて考えてみれば、様々に推理出来るはず。 もう一つ例を上げるなら、道後には古代の条里制の跡がくっきりと残っている。松山に条里制が布かれたのは比較的遅いらしいので、鎌倉時代かも知れないが、これほど明瞭にその跡が残るのも珍しいだろう。その条里制が湯築城とどのように関係しているのか、これも大きな楽しいテーマである。この問題を仔細に考察すると、湯築城が造られた時の地勢が浮かんで来るし、先の井戸の件とも繋がって来る。 この2つとも勿論現時点では正解は存在しない。従って各自が推理しても、それが合っているかどうかは不明である。しかし、これらを考えることにより、色々な事柄が様々に関係し合っていることが自然と理解でき、更にそれらが今現在に繋がっていることに驚嘆するだろう。 灯台下に光を当てるとは、このように自分らが住む地域を、自分らでしっかりと見つめ直すことだと思う。決して他から与えられるものではない。やって見ようと名乗りを上げる人が居たら嬉しい。やって見ませんか。【哲の日記から転載】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 1, 2007 10:25:51 PM
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