産後6ヶ月までの無料家事支援
雨に濡れたあじさいの花が一段と鮮やかです。そんな日に市の育児支援ヘルパーモデル事業で伺ったお宅。生後一ヶ月、まだちいちゃくてかわいい女の子に会えました!ママの体力がまだ回復しないということで今日は沐浴とお掃除のお手伝いです。お話を聞くと新生児訪問でこの事業の利用をすすめられたそう。母子手帳と一緒に渡されるたくさんの資料はとても読み切れず、それまで知らなかったとのこと。妊娠した時は自分の体のことで精一杯で赤ちゃんが生まれてからの事まで考える余裕がなかったとも話されていました。実はこの事業、出産されたママの3割の利用を見込んだそうですが、実際の利用は1割程度なんです。せっかく予算化されているのに何とももったいない。利用された方の評価は高いのに…。それだけママたちが1人で頑張っているって事なのかな?パパが協力的なのかも?ママたちの母親である「おばあちゃん」たちがまだ若いから手伝ってくれて、間に合ってるってことなのかな?しかし、パステルに依頼されてくる通常の育児支援にはおばあちゃんたちが交替で頑張ったけれど「倒れた」とか「腰を痛めた」で、「助けてくださいっ!」って、そんなケースも多いのです。家族総出で助け合って子育てするのは、とっても大事なこと。でもムリしないで、頑張りすぎないで、そうなる前にいろんなしくみを利用してこの時期を乗り切って欲しい。たとえ利用しなくても「そういうしくみがあることを知っているだけで心強いです。」と言われました。本当にそうですよね。里帰り出産される方も多いし、赤ちゃんを産んで最初の6ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまうから気付いたら利用期間が過ぎていたなんてこともあるのかもしれません。見知らぬ人を家に上げるのは抵抗があると言う声も聞いたことがあります。行政担当者も「広報は充分しています」という話ですが情報が上手く届いてないんじゃないかなぁ?市内や近隣の産婦人科や助産院、小児科にチラシを置くとか、もっとわかりやすいポスターを貼るとか、保育園、幼稚園を通してお知らせを配布するのも効果あるかも。出生届を出しに来たら利用申込書を渡すとか…いれたちねっとでもトップページの右クリックで常に見られるように出来るといいかな。と言っても、このモデル事業、上からおりてきているお金でやっているわけですから、いつまでもあるとは限りません。利用したママたちの声を生かした事業に形を変えても残っていくようにぜひたくさんの方に使って欲しいと思います。さて、赤ちゃんは泣かず、怖がらずにお風呂に入ってくれました。小さいのに手足を伸ばして、お口をすぼめてそれは気持ちよさそうに。「きれいになって良かったねぇ」と赤ちゃんを抱っこして何度も話しかけるママの姿にこちらも嬉しくなります。「ずっと気になっていたところを雑巾がけしてもらって助かりました」とこれまた何度も言われてこんな事でこんなに感謝されていいのかなぁって思うくらい。だから、やっぱりこの仕事は辞められない。(…滞貨が少なくてもね)そして、ここでも聞きました。「T市は子育て支援が進んでますね~」って。(そう、私が居るから…って、心の中で密かに思ったりして…)地域にたすけあいのしくみを立ち上げて良かった、と思える瞬間です。