子どもの権利条約フォーラムIN三重
朝8時30分東京駅新幹線のホーム。のぞみに乗り込んだ三人は名古屋に向かって出発。三人揃っての旅は久方ぶり。6年前に札幌で開かれる研修に参加した時以来かな。飛行機が揺れて恐い思いをしたこと、Aがレンタカーのハンドルを離さなかったこと、小樽のお寿司やさんで出てきた料理の量が多くて食べきれなかったこと、二条市場の食堂で食べた朝食、ホタテのバター焼きが美味しかったこと。思えばあの時も案内役は私?名古屋で「快速みえ」に乗り換え、津市に向かう。ボックス席に乗り合わせた熟年夫婦と娘さんが北海道弁で話してる。どうやら北海道から出てきた親御さんと、こちらに住んでいる娘さんが一緒に伊勢方面に向かうようだ。「ジャガイモ」「今金」「室蘭」「白鳥台」…話に割り込みたいような言葉が聞こえてくる。昼前に津駅に到着。まずは腹ごしらえをと駅ビルの飲食店に入る。ここ津市は鰻で有名。何でもひとりあたりの鰻消費量が日本一なんだそうです。鰻は国産か?とCが尋ね始める。ここでの食事はイマイチだったが、Cがいろいろ訪ねたお兄さんが会計時にミカンを二つずつくれた。どこへ行っても子どもからお年寄りまで気さくに話しかけるCと歩くとその魅力の賜物か、いろんな事が起きる。早くもそのオーラ全開か?ホテルに荷物を預け、本日の会場、三重県庁に向かう。県が会場を貸してくれるって、すごいよなぁ。さすが行政と関係機関、市民団体が協働でチャイルドラインを24時間実施した県です。毎年参加している全国自治体シンポジウムは主に行政向けなのに対してこのフォーラムは市民団体や子ども参加が多いのが特徴。会場の雰囲気も華やかだ。三重県知事が来ている。これもすごいよな。知事は挨拶の中で「今年スタートさせた子ども会議の意見には大人が多くの気づきを得ている。この成果をまとめて宣言なり、(子どもの権利)条例なりにつなげてゆきたい…」と自ら明言。す、すごい!メモを取る手にもつい力が入る。そして、本日の基調講演はおなじみ喜多明人さん。今日は会場に子どもたちもたくさん居るのでそれを意識してかお話が大変わかりやすい。私たちにもこれがちょうど良いレベルだったのか、今まで聞いたうちで一番良かったかも知れない。国連子どもの権利条約は「戦争のない世界を作っていくのが原点である」ということ。第二次大戦で未来を担うはずのたくさんの子どもたちの命が犠牲になった。条約を作ったのは未来に向けて子どもたちの命を守っていくのが目的だった、との説明がストンと胸に落ちた。愛された経験のない人が人を愛せないのと同じように、自分が大切にされなければ、人を大切にすることもできない。自分の権利が守られなければ、相手の権利も守れない。自分の権利が尊重されるということを体験する機会を、知る機会を、子どもの権利を学ぶチャンスを子どもたちに!という、喜多先生の思いのこもったお話でした。続くバンド演奏は三重シューレの子どもたち。そして4人のユースの皆さんによる「子どもサミット」の開催。これがまた良かったの。涙・涙の感動もんで…続きはまたね!