ルイスさん
ランチを食べた後に、かねてからお会いしたかったSさんにようやく出会うことになる。思いのほか、ワークショップに時間が拘束されたためだ。Sさんはホリホックのある島に住む日本人女性である。小柄で、目がキラキラしたステキな女性だった。話を伺いながらゆったりした島の時間が感じられた。島に渡るフェリー(かなり大型)が、出向しても乗り遅れた自転車にのった人の姿を見つけると引き返してくれること、混雑して最終便に乗り遅れたらまた増便してくれること、尼崎での時間厳守のための電車事故の話は、カナダの人たちには理解してもらえないことなど。日本では考えられない話しばかり。(私もけっこうイラチである・・・)アーティストが大勢住んでいたり、日本に対する造詣が深かったり、お互いが思いやって、助け合っている様子が伺えてとても魅力を感じました。 ただ、その背景に、お互いが自立したうえで魅力的な関係が築かれているという前提があることは言うまでもないですが。 Sさんが車の運転の練習中なので、それにつきそって現れたのがルイスさん。パイプをくわえた船長さんのような風貌で、陽気なおじいちゃんだった。ちょうどダイニングのピアノとギターの演奏が始まったので「踊ろうぜ!」と体を音楽にあわせてリズムをとっている。ルイスさんはバイクが好きで数台もっているとのこと。75歳だけど、とても若々しく、将来は「バイク屋さんをしたい」そうだ。75歳で、将来の夢を語れるなんて、ステキすぎる。今からみんなでツーリングに行こう!!と誘ってくれたので、メンバーの一人が応じることになった。今から思えば、私もツーリングに行けばよかったとすご~く後悔。ワークの時間が迫っていたので、また来年来ることを伝えてそのままお別れしたけど、後から話を聞くととても楽しかったようだ。今度は絶対、乗せてもらおうっと。 今晩は浜辺でのオイスターバーベキューだけど、私は食べられないのでパス。ビルさんが一人忙しそうに準備をしていた。 去年とまた同じジョークをいうのかな? 「ルパード、今、テレパシーで君を呼んでたんだよ。オイスターが食べごろだってね。」