初詣の作法「細木数子、江原啓之編」後半
初詣の作法「細木数子、江原啓之編」前半の続きである。◆賽銭お賽銭の額は気持ちで決めてかまわない。神様に行くお金ではない。多額にするほど願い事が叶うと考えるのはあまりに現世的。身持ちよくお参りさせていただいた神社への感謝として払うもの。(細木)お賽銭は100円、10円、50円もしくは5円。のし袋を用意し、そこに「上 山田(自分の名前)」を書いてお賽銭箱にそっと入れること。◆参拝の基本参拝の基本は2礼、2拍手、1礼。なぜ2回ずつかというと、一度目は自分自身のガーディアン・スピリットのため。2度目は神様に対してとなるためである。神様のエネルギーは高すぎて、私たちの祈りはとうてい届かない。そこでガーディアン・スピリットの仲介が必要。但し我欲まじりの願いならば却下され、本当に成長に必要な願いだけ取り次がれる。手をあわせて祈るとき、まず自分がどこの誰かを名乗るのが神様に対するマナー。心の中で住所(番地まで)、氏名を名乗る。「つつがなくすごせますように」とお願いする人が多いようだが、これは大きな間違い。人はたましいを磨くためにこの世に生まれてくるのに、いつも平穏無事だったら何も成長できない。たとえば波乱万丈をきわめようと、そのなかで人間的に成長できるのが一番いい年なのである。江原自身は「今年一年、充実した学びができますように」と祈願している。(細木)女性と男性で区別している。女性の場合、まず深々と一礼する。合掌してお願い事をする。それから深々と二礼する。拍手は神に懲らしめられるから気をつけるように。拍手は厳禁。皇室の皇后様をみてごらん、神の所へ行ったらちゃんと礼だけである。神は女を嫌う。謙虚が大好きである神は。男性の場合、手は側面にきちんとつけて深々と一礼する。二拍手する(両腕を伸ばし前にして)。合掌してお願い事をする(肘を張ってよい)。深々と二礼する。主人が横でたたいて神を呼び、妻が横でその神に合掌してニ礼する(夫より半歩下がる)。鐘のあるところは錬らしてよい(邪気を祓うもの)。◆おみくじお参りしたときに引くおみくじだが、目標に向かうときの励みになるお守りや縁起物。判断に迷っているときや、年の始めや年齢の節目などに、神様に助言をいただくのがおみくじである。おみくじで大切なのは引く目的で、引く日はお参りに行く前から目的を明らかにして出かけること。お参りのときに「本日はお言葉をちょうだいしたいと思います。おみくじを託して、私によきメッセージをください」念じること。お参りが済んだら、その足でおみくじに向かい、念を込めて引くと、必ず的を射たスピリチュアル・メッセージがそこに書かれている。◆お札参拝が済んだら新しいお札をいただく。家の神棚の古いものと取り替える。ただ神棚がなければ、代わりに額にお札を入れて南か東に向けて掲げておくのでもかまわない。お札が神様のエネルギーを家に呼び込むアンテナの役割を果たしてくれる。できれば国の神様である天照大神と、地域の神様である氏神様の、少なくとも2つのお札をまつる。