婿養子の氾濫。
そうです、平々凡々と、婿養子として、おとなしく
矢島の家で暮らし
死ぬ間際になって、愛人の文乃にすべてを託しておいた。
最終回は、文乃と矢島女系家族との戦いでした。
文乃が子供が生まれた挨拶に来ます。
わざわざ、挨拶になんぞ来る必要はないという
総領娘の藤代(高島礼子)をさえぎって
文乃が出したものは、文乃の子供の認知書でした。
胎児認知書というもので、おなかにいる赤ちゃんは
確かに自分の子供ですと、証明するものでした。
このことにより、文乃の子供は
非嫡出子と言うことになり、藤代らの相続の二分の一を
相続できることになります。
さらに、文乃はもうひとつ持っていました。
それは、遺言書。
日付を見ると、以前開封した遺言書よりあとに書かれたもので
それには、文乃の子供が男の子なら将来、次女の婿養子(沢村一樹)と
ともに矢島屋の経営に参加すること、そして、
女系を自分の代で絶つように、娘たちには
そういうしがらみを
一切捨てて、生きていって欲しいことが書いてありました。
遺言書により、番頭の、宇一(橋爪功)の不正もあきらかになり、
やけくそになった、宇一によって、芳三郎(高橋克典)の意図も
明らかになりました。
それで、藤代も、一旦は、狂ったようになりましたが
「肩の荷が降りた・・・・」と泣き崩れました。
そして、すべてが、解決して
嘉蔵(森本レオ)とであった美術館には
乳母車を押した、文乃の姿が・・
静かな平和な時間・・・
やさしい微笑み・・
そして、最後に、文乃は悪女の表情を見せて・・・・
これで終わるのです。
原作はどうだったでしょうか、文乃は悪女だったの
でしょうか・・・・
これで、嘉蔵の財産は、この子と私のもの!!
してやったり、と言う表情でした。
中だるみしたけど、最終回は面白かった。
女系家族
暖簾
山崎豊子全集(8)
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