ボストン・レッドソックスの松坂大輔は、敵地でのブルージェイズ戦に先発。
4者連続を含む8三振を奪うなど、7イニングを5安打、3四球で1失点に抑え、4勝目(2敗)を挙げた。
シーズン通算奪三振(47個)もア・リーグ3位につけた。
黒星は付かないものの、ここ3試合で17失点と乱調だった松坂は、
調整法を変えてきた。日本の時の様に、走りこみ、投げ込みを多く行った。
これはメジャー式を無視した調整法だが、前登板後のコメント通り「何かを変えなければいけない」と感じた松坂にとっては実践したかった事だろう。
松坂は初回、先頭のリオスにいきなりレフト前ヒットを許すと、2死後にフランク・トーマスに四球を与えて一、二塁のピンチ。だが5番のグラースを変化球で平凡なセカンドフライに仕留め、初回を乗り切る。
2回はオーバーベイを空振り三振に取ると、続く2人をいずれも見逃し三振。
3回の先頭打者も空振り三振に仕留め、4者連続三振を奪った。
過去の松坂の失点のイニングは、1,4,5回に集中している。
しかし、4回、5回も無失点に抑えた松坂。このまま無失点で行くかと思われた6回、
2死からオーバーベイにライトオーバーの4号ソロを浴びて1点を失った。
7回はヒットを打たれたものの無失点で切り抜け、7イニングを1失点。
打線はオルティス、ラミレスらが本塁打を放つなど9点を奪い、松坂を援護。
この日の松坂は全体的にまとまっていた。
序盤は、ストレートが内角低めに決まり三振が取れた。
スライダーも外角のコースへ何度も決まっていた。
しかし、本塁打を打たれたチェンジアップは、コントロールが甘かった。
それ以外にも、チェンジアップはあまり良いコースには決まっていなかった。
回を重ねるにつれ、直球も逆球が目立ったが球威があるので打者に捉えられずに済んだ。
松坂にとって、まだまだ改善の余地がある投球内容だっただろう。
マウンドの高さや硬さによる下半身などの張りもあったかもしれない。
ベンチにいる時は何度もストレッチを行っていた。
滑るボールに関しては、まだまだ慣れていないでしょう。
縦に変化するスライダーは、縦から横に指をきる間隔で投げる方法に変え、滑ってスライダーがぬけるのを防いでいるようですが、もう少し時間が掛かりそうな感じです。
とはいえ、先発投手の責任を果たした松坂。
シリングが4勝1敗で防御率3.21、ベケットが7勝0敗で防御率2.51、ウェイクフィールドが3勝3敗で防御率2.11と先発の3人は安定している。
これから、この3人よりも良い成績を残して欲しい!
試合直後の松坂のコメント
「満足いく内容ではないので、勘弁してください」と拒否の後
「若干、投球フォームを修正して臨んだ。それが良かったかどうかはまだ判断できない。自分の納得のいくレベルではないが、ここ数試合よりは多少は改善されていると思う」
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
Rソックス | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | 1 | 9 |
Bジェイズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 |
勝敗
投手 | 勝:松坂大輔(4-2) 負:大家友和(2-4) S:- |
本塁打 | Bジェイズ: オーバーベイ 4号ソロ、オーバーベイ 5号ソロ
Rソックス: ルーゴ 2号2ラン、ラミレス 6号ソロ、オルティス 9号2ラン、ローウェル 6号ソロ |
2007 松坂大輔 個人成績 |
日
付 | 対戦
チーム | 勝
敗 | 防御
率 | 回
数 | 被
安 | 被
三 | 与
四 | 自
責 | 球
数 | 完
投 |
5.10 | B.ジェイズ | ○ | 4.80 | 7 | 5 | 8 | 3 | 1 | 108 | - |
5.2 | マリナーズ | - | 5.45 | 5 | 5 | 1 | 6 | 7 | 96 | - |
4.27 | ヤンキース | ○ | 4.36 | 6 | 5 | 7 | 4 | 4 | 117 | - |
4.23 | ヤンキース | ○ | 4.00 | 7 | 8 | 7 | 3 | 6 | 108 | - |
4.16 | B.ジェイズ | ● | 2.70 | 6 | 3 | 10 | 3 | 2 | 105 | - |
4.12 | マリナーズ | ● | 2.57 | 7 | 8 | 4 | 1 | 3 | 103 | - |
4.6 | ロイヤルズ | ○ | 1.28 | 7 | 6 | 10 | 1 | 1 | 108 | - |
メジャーリーグ(大リーグ、MLB)