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ヨブ記37章を読んで思うこと。それは、「若造エリフ、最後の言葉」のこと。
ここまで来ると、若造エリフよ。もう君には神以外に、何も怖いものはありませんね。しかし神の御旨は、別のところに存在します。 「ヨブよ、これを聞け、立って神のくすしきみわざを考えよ。あなたは知っているか、神がいかにこれらに命じて、その雲の光を輝かされるかを。あなたは知っているか、雲のつりあいと、知識の全き者のくすしきみわざを。」(ヨブ記37:14〜16) 「全能者は」(シャダーイ)で、エリフの言葉は切れています。そして彼はその後、「われわれはこれを(このお方を)見いだすことができない」と語ります。確信が無いまま、エリフは、神について多くのことを語ってきました。 「全能者は— われわれはこれを見いだすことができない。彼は力と公義とにすぐれ、正義に満ちて、これを曲げることはない。それゆえ、人々は彼を恐れる。彼はみずから賢いと思う者を顧みられない。」(ヨブ記37:23〜24) 人間にとって、最も大切な神を、その御旨を、私たちは独力で見いだす(マーツアー)ことはできません(創世記2:20)。 しかしエリフは、「私たち人間の知識では理解できない神の世界が、事実ある」という事を、多くの言葉で語ってきました。長い長い話をする中で、若いエリフも「全能者は」と、ここで絶句。やはり言葉を失いました。 次の38章から神が登場して、ヨブに語りかけます。しかしその時も、「ヨブの苦難と原因について」は、何もふれていません。ヨブが最も知りたい事に対して、神は何も答えてくれません。これが神の答えです。 その時、主はエリフに対して一言。「無知の言葉をもって、神の計りごとを暗くするこの者はだれか」(ヨブ記38:2)と、一喝しています。神の御旨の厳粛さは、ただ天からの啓示のみ、恵みによって知り得ることができるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/01/23 09:26:54 AM
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